新お坊さんの智恵袋

どうげんが毎日発信〜きょうの広済寺・住職の予定情報をいちはやく!

金トビめんでつくる〜緑の夏野菜の納豆カルボナーラ

おてらのきゅうりが最盛期でして、一日でも見回りをサボると、バナナ大になってしまいます。他にはゴーヤ、オクラ。実となる夏野菜は、体温を下げる働きがあります。きょうは愛知県蒲郡市・金トビめんの太うどんを、パスタに見立てカルボナーラ風につくってみましょう。

あんをつくる

きゅうり

f:id:dohgen:20200725110848j:plain

 ▲めんと混ざったときの縦長の食感が好きなので、まずは1/4の丸太にします。

f:id:dohgen:20200725111250j:plain

▲細切りにします。

納豆は地元の秦野納豆を使いました。津久井在来種なので、大粒で甘みがあっておいしいのです。秦野市の農協直売所で入手できます。もちろん市販のものでじゅうぶんです。

f:id:dohgen:20200725111423j:plain

▲パックに入っているねりからしとタレも入れ、混ぜあわせます。

みじん切りしたニンニクを入れます。

f:id:dohgen:20200725111807j:plain

オクラ

ちょっと大きかったので、熱湯に通してから、刻みます。

f:id:dohgen:20200725111925j:plain

ゴーヤ

縦半分に割り、タネを外して、これくらいの感じにしておきます。

f:id:dohgen:20200725112103j:plain

f:id:dohgen:20200725112227j:plain

▲オクラも刻んでおきましょう。鮮やかなみどりがきれいですね。

役者が揃いました。納豆&ニンニクのボウルの中に、オクラ、ゴーヤ、胡椒、からし、きゅうり、ツナ缶、45%の生クリーム、バターを入れて、

f:id:dohgen:20200725112407j:plain

ぐりんぐりんにかき回します。

f:id:dohgen:20200725112723j:plain

▲耳を傾けてみると、プチプチと菌がおしゃべりしているのが聴こえます。便宜上、あんとでも名付けましょうか。

きょうは金トビの太うどんを使うので、時間がかかります。それまで、あんは冷蔵庫で寝かせ、さらなる発酵をうながしておきます。

f:id:dohgen:20200725113001j:plain

 金トビめん〜太うどんのゆでかた

シンクの準備

めんをあげたとき、白いお粉がたくさん出るので、排水溝のゴミは空っぽにしておきます。

f:id:dohgen:20200725113258j:plain

▲このままだと、あがっためんをすすぐときに、詰まってしまいます。そこが5分くらいでできちゃう、他の多くの市販品との差です。

めんを洗えるように水を張っておきましょう。

f:id:dohgen:20200725141529j:plain

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

大鍋とフライパンに水を張って、火にかけます。

金トビめんは差し水を嫌うので、大鍋には最初から8割強の水量にしておきます。フライパンのほうは、23分後にゆであがっためんを、一旦、冷水でクレンジングしたあと、また温かいめんに瞬時に戻すために用意します。

f:id:dohgen:20200725141646j:plain

▲よく沸騰させてくださいね。

めんを入れたら、

f:id:dohgen:20200725142344j:plain

底の方からよくかき混ぜます。

教科書上の説明はこうなっているので、

f:id:dohgen:20200725142643j:plain
これから体感でお示しします。

f:id:dohgen:20200725142806j:plain

▲「ゆっくり丁寧に手間をかけて挽いた小麦粉」とあります。これは「おうどんとして食べられる状態に戻すのにも、時間がかかる。でもそのぶん、おいしいものである」ということです。3分ゆでればOKのインスタントの四国風の冷凍うどんは、速攻性はあっても、汁や具には馴染まず、はじいていくし、ゴムを食べているみたいです。しかし、金トビめんのおうどんは、めんに味がシュんでいきます。かと言って、めんが潰れることもなく、しっかりとコシがあって、たとえようのないおいしさがあるんです。時間をかけてつくったものだからです。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

火力を強くしたり、弱くしたり、交互に調整します。

くれぐれも差し水は、なさいませんように。

f:id:dohgen:20200725142503j:plain

▲火のレベルを低くして、ほかに何かをするのは避けてください。ゆでている時は、しっかりと横についていてくださいね。強弱で火加減をし、お湯がこぼれないように、下からかき混ぜてください。これを怠ると、柔らかくなっためんが鍋の底で焦げたり、くっついたりして、せっかくのおうどんが壊れてしまいます。

f:id:dohgen:20200725143620j:plain

▲僅かですが、水の減りがお分かりでしょうか?

めんを包んでいた小麦粉やお塩が、剥がれていっています。

f:id:dohgen:20200725143753j:plain

f:id:dohgen:20200725143935j:plain

▲いい感じになってきました。

気のはやい方は、「ふつうのうどんと比べれば、ゆで時間が長いし、なんだか見た目もOKだから、もうこれでいいや」としそうにもなりますが、23分は守ってください。人に任せたとき、こんな「未遂事件」も過去にございましたので、念のため。

21分経過。

f:id:dohgen:20200725144335j:plain

これからシンクのほうは、かなり熱いお湯が排水溝とパイプを流れますので⋯

f:id:dohgen:20200725144730j:plain

▲20〜21分経過頃からは、水を流しぱなしにして冷やしておきます。

めんをザルにあげ、よ〜くクレンジングします。多少、熱いのんはガマンして!

f:id:dohgen:20200725144634j:plain

▲ジャブジャブ洗って、お粉のカスを取ってあげましょう。

カルボナーラとして食べる分をザルに残します。残りのほうは、猶予1日以内で煮込みうどんや焼うどん等に使ってください。

f:id:dohgen:20200725145126j:plain

お次は、湯煎です。クレンジングしたおうどんに、

f:id:dohgen:20200725145419j:plain

▲再び、熱を通します。ここは、手際よく、チャッチャとやりたいところです。めんを手にしてみて、「あっちー!」だったらOKです。

もうお分かりですね。うどんだったものを、瞬間的に湯戻しをすることで、パスタに化かすわけです。よくある市販品の、5分でゆであがる乾麺では、この荒技に耐えられないと思います。ゆっくり、じっくり、つくった麺だからやれることなんですね。

湯切りをしたら⋯

f:id:dohgen:20200725145621j:plain

アッツアッツのうちに、あんに入れて⋯

f:id:dohgen:20200725145711j:plain

f:id:dohgen:20200725145816j:plain

▲具材とめんがよく混ざるように、回していきます。

f:id:dohgen:20200725152647j:plain

f:id:dohgen:20200725150003j:plain

f:id:dohgen:20200725150049j:plain

▲お器に盛って、完成です。▼

f:id:dohgen:20200725150126j:plain

▲パルメザンチーズとタバスコはお好みでどうぞ。生クリームと納豆のネバネバ感が、乳製品好きにはたまりません。金トビの太うどんはコシがありながら、柔らかく、生パスタ以上です。いや、もっとうまいかもしれません。もぎたてのきゅうりとゴーヤのシャキシャキ感もおいしい。納豆ものなので、アツアツのうちにお召し上がりください。

 

つくるのが好き 食べるのも好き〜どうげん