振鈴
こんばんは🌆
仏壇を新しくしたり、古い家屋を取り壊すので、遺品を預かってお焚き上げや魂抜きを依頼されることもあります。お稽古をやっていた先生だと、許状とかお教室を開いてもよろしいという看板。新興的な団体さんの過去帳や経本、お守り、おふだ。実にいろんなものがあります。
「これも持って行って〜」と預かったのがこちら。
▲昔、お豆腐屋さんだったので、リヤカーで引き売りをし、この鈴を振って、「豆腐屋が来たぜよ〜」と合図にされたのでしょう。
▲なんとも美しいフォルム。教会のハンドベルクワイアにもなりそう。
禅寺でも振鈴(しんれい)があって、
▲多くは玄関にある韋駄天さんに祈りを捧げる時に使います。僧堂だと早朝、目を覚ますために鳴らされるので、苦い記憶をも呼び覚ますものです。伊勢原市仏教会では12月に歳末托鉢をするので、その時にもチリチリ鳴らすのに使っています。
とまれご縁があってやってきたので、お豆腐屋さんのハンドベルは振鈴として使うことにしました。
要らなくなった仏壇と一緒にやってきたリン。音階順に並べれば、コールサイン程度の一曲ができます。仏教的なものですが、教会のカリオンやハンドベルのようにもなります。素材も同じですし、いい音、声で祈るということでは共通しているからだと思います。