新お坊さんの智恵袋

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庭しごとは半日で1単位に〜ワンオペシリーズ⑤

ひとを頼んでいれば、作務でも欲が出てきて、アレもしたい、コレもやっておきたいとなります。経常的に収入源が確保されていれば、それも可能なのでしょうが、コロナ禍でおしごと激減だと見直さなければなりません。

最近の私のやり方は、半日または小1時間程度でできる作務にして、これを電車が長い編成を順次、連結していくような感じにしています。もう夏ではないので、馬鹿みたいな速度で草は生えませんし、コロナ禍で法事も大きなイベント等もありません。ならば割り切って、作務も「省電力モード」にわざとしちゃうのです。そのかわりに、毎日、ないしは一日おき、おいても中2日ペースで、境内のどこかしらに手が入っていること。全体的には作務の流れが途切れないようにするのです。

典座裏の中庭〜笹っぱ取り、縁石沿いの徒長枝剪定まで。午前中来客受け、午後に正味2時間のみ。

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表参道の松まわり〜ざっくり除草とカヤ避けのための平石の組込み。午前中の正味2時間以内。午後からは郵便出しと買い物。

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掃き目がびっしりついて、葉っぱひとつないのが理想の如く、しつけられてきたのは確か。でも、その他に、塔婆を書いたり、ご朱印を受けたり、仏事があったり、帳簿をつけたり、ポップやかわらばんをつくったり、中のそうじをしたり、やることが無限にあります。ということで、始まった庭しごとのワンオペ化。それを可能にしたのは、ここ2年間でやってきた荒廃地の箱庭化です。

ビオトープ〜置いた面積分は草取りはいりません。雨水を溜めておけば、重しになって草は生えないし、ちょっとした水遣りにも使えて、資源の再活用にもなります。

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石のオブジェ〜ホントは草もけっこうあるんだけれど、花やオブジェのおかげで、目立たないんです。むしろきれい。

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花を活かす〜花が咲く比率を境内で増やせば、全体ではきれいに見えます。

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庭やお墓をみてもお客様は、「あらきれいね」でおしまい。その評価が収支で数字に反映されれば理想的ではありますが、それはこちらの身勝手というものでしょう。完璧に一箇所集中でなく、あちこちが65点、70点くらいできれいになっていて、全体的に評価が高くなるほうをとっています。

考え方を変えてワンオペ めざせ人件費ゼロ。〜どうげん