新お坊さんの智恵袋

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ブログ棚経③

7月盆先のお檀家さんへ

おはようございます。

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ブログ棚経の3日目です。

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きょうもおふだをお仏壇にご用意ください。お時間がとれる方は、

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ご先祖さまとお仏壇の本尊さまへお線香やお茶もお供えしましょう。

本来ならば、きょうは秦野と小田原を回る日でした。毎年、日差しが異様にキツかったのを覚えています。

棚経は、おうち版の小さなお施餓鬼というお話をしてきました。実際のお施餓鬼のお飾りを見てみましょう。写真は昨年8月5日の広済寺のお施餓鬼のものです。古くは三門で執り行ったことから、三門大施餓鬼(さんもんだいせがき)とも呼ばれます。あらゆるみたまや精霊に近い外側が上座に変わります。上座であるはずの本尊さまがあるほうは下座となり、いつもと逆転するのです。

お飾りする場所は2箇所。ひとつは本堂の外にたてる施餓鬼棚。ここに載せるのは、

f:id:dohgen:20190805140046j:plain新盆の仏様のお位牌、戦争や震災での物故者の位牌、

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生花、お酒、夏野菜、ひじきや昆布などの乾物、半球のご飯に五色の旗を挿す餓鬼飯、茄子と洗米を和えたもの、たっぷりのお水にみそはぎを添えて水向けの準備。以上が施餓鬼棚のほうです。

こちらは本堂内におく台。果物、お菓子、お茶、霊具膳、お燈明などです。

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お施餓鬼のクライマックスで読み上げる回向があります。つまりはお祈りのことばです。そのなかに、香(せんこう)、華(お花)、燈(火や灯り)、燭(ろうそく)、茶(お茶)、菓(お菓子)、浄膳(お膳)、珍種(珍しいもの、特産品、嗜好品)、山海の珍味、おてらの井戸の水をお供えしましょうとあり、お施餓鬼のお飾りはそれに倣っています。

皆さまのおうちでのお盆のお飾りもこれに準ずるので、こんな感じになります。

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 きゅうりの馬よりも、もっとはやく来れられるようにと、お子さんが飛行機や新幹線のおもちゃをおくのもあり、微笑ましいことです。お庭や畑があるおうち、高層住宅のおうち、住宅街のおうちなどさまざまなので、絶対こうだ!というものはありません。あるものも生かして楽しみながらお飾りをして、お盆を迎えて欲しいものです。

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今夏は伺えないので、お墓のほうにお線香をお供えし棚経のかわりとしました。霊園の方は観音さんがある萬霊塔へとなります。

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雨続きなので多少の草はごめんなさい🙏晴れたらまたやります。

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みそはぎが見ごろです。たくさん育てました。ことしも自由に、お盆のお飾りや仏壇の切り花に使ってくださいね。もちろんタダです。Giveaway !



生まれれば老い、病気になり、いずれは死に向かいます。どんなに素晴らしい方でも、それは避けられません。ですが、この四つを苦楽として受け止めて、お仏壇、お墓、おてらなど、手を合わせる習慣とともに生きているほうが、ずっと安心で幸せなんじゃないかなぁと思います。棚経でお伺いしていて、みんな元気で栄えているおうちは、自然と手を合わせるということをやっている。これだけは間違いがないようです。お墓が広済寺にあり、毎年棚経でお邪魔しているのに、私が到着してから、やっとお飾りを始めるたり、やるふりだけで、祈りをしない、墓参はしない等やる気がないおうちは、運気がどうなのかなあと感じています。

 

3日間にわたるブログ棚経へのご高覧ありがとうございました。画面が動かないコマーシャルのようですが、これもリモートのひとつでしょう。次回からはいつものモードに戻ります。〜どうげん