8月盆ブログ棚経②
おはようございます😃
本来ならば、昨日12日は相武台、海老名、厚木。
きょう13日は東円寺門前と平間台、上平間を回る日でした。
8月盆ブログ棚経2日目となります。
朝のおてら
▲いろいろと準備をし、
6時前からの朝課となりました。いつもよりはやいスタートです。
早朝から、墓地をそうじしたり、お花やお線香を供えたり、多くのお檀家さんがお見えになっていました。きょうはご先祖さまをお墓まいりをしながら、おうちへお迎えする日と言われています。
お経には伺えませんが、▲おふだ▲をお飾りしていただき、そのかわりとしてください。
お盆でよむお経について
13日のはやい時間にお墓へご先祖さまをお迎えに行き、おうちに戻られたほとけさまと3日間を懇ろに過ごすのがお盆です。亡くなっても、そこに居てると思う気持ち⋯。素敵だと思いませんか? 亡き人を思い、居なくても、もし居たらどうしただろう?と考えながら過ごした人と全く思いもしないし感じない人との、この差は大きいと思います。祈りによってもたらされる心の余裕。それは、人生において大切なことだと思います。
お盆の3日間だけは、それはそれは特別な日。日常会話でも、よく「盆と正月が一緒に来たようだ」なんて言い方をしますよね。戻られたほとけさまに、小さなお施餓鬼をするのがお盆の棚経です。
臨済宗ではお経をよんで、お祈りのことばである回向(えこう)を捧げます。お盆の棚経では、まず大悲呪(だいひしゅ)をお唱えします。大悲呪は千手観音さんのありがたいお気持ちを表したお経です。
次に、甘露門(施餓鬼)をお唱えします。名前が施餓鬼ってことは⋯そう。お施餓鬼と関係が多ありなのです。漢字から意味をみると、「餓鬼に施す」となります。皆さまのご先祖さまのように、お施餓鬼をしたり、棚経をしたり、年回忌供養をしてあげるほとけさまは、常に思い出され、懇ろに供養を受けられます。これは残された私たちにとってもありがたい行ないです。
でも、しかし。。。。。誰からも供養されず、餓鬼道で苦しんでいるほとけさまもあります。そこにも施しをする。つまりは布施をしようというのが、施餓鬼です。もっとわかりやすくいえば、よい行ないをすることを言います。
甘露門は普通は、淡々とよんでいきます。本式のお施餓鬼の場合には、七遍返しといって独特の節まわしをつけて、声明のような感じでお唱えします。僧堂に入門すると2年目で、あちこちのおてらへ行き、お施餓鬼のリードボーカルを実際の舞台に立ってやっていきます。何百人もいる中で、最初は緊張してハラハラ、ドキドキですが、上手くいくと、和尚さま方から、お褒めのことばを頂いたり、時には、おひねりをいただいたり、子どもながらに嬉しかったものです。
この2種のお経をよんで、おふだに載せた回向をよみ、また次のおうちへ向かうという流れが棚経です。
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砂盛
▲門前のお檀家さんのおうちでは、入口にこんな風に砂盛をつくります。ご先祖さまにわかるよう、目印になるんだそうです。人によっては富士山なんて呼ぶ方もあります。平塚、秦野でも見られますね。夕刻には各々の家の砂盛に、線香が挿され、美しく、幻想的な雰囲気に包まれます。
お盆の花、みそはぎ
超満開です。
▲お檀家さんは、どうぞご自由に切って、お墓やお盆のお飾りにお使いください。
ご用のお檀家さんへは、玄関の窓から受けています。
スーパーのレジや銀行や郵便局の窓口みたいに、ビニールシートをするのは、憚られます。そこで、玄関そばの小部屋に受付スペースをつくってみました。
網戸越しなので、飛沫も避けられるし、しばらくコレで試していきましょう!
帰省をやめたり、坊さんがお経に来なかったり、チョット変則ですが、感染防止第一に、いいお盆にいたしましょう!〜どうげん