東司(とうす)そうじ
広済寺の外には旧式の東司(とうす)があります。
「えっいまどき〜」と言われそうですが、もちろん新しい建物のほうは水洗式になっております。スポンジは台所で使い続けてくたびれたもの。洗剤はトイレマジックリンの水色の液体のやつ。頻度が多いので業務用を使っています。
▲便器をはずして洗います。しばらくおいてからホースでジャーっと流します。
▲小便器もゴシゴシと洗います。ジョウロで流して、床面はデッキブラシでゴシゴシと!
▲汲み取りは1か月に1回。うんちくんと紙は、尿と混ざって完全に溶けています。案外、においはないものです。マジックリンがちょうどいい具合に殺菌しているのかもしれません。それでも夏場は、ウジがわきます。「なんて打たれ強いんだろう」この耐性は学ばなければなりませんね。
▲はい!おしまい。胸がすく感じがして、気持ちがいいんですね。
田舎なのか10年ほど前は、表参道付近や墓地で平気で用を足してしまう人。たっぷりと「ほれ、みてくれ〜」といわんばかりに便器からはみだしたごちそうをわざと残す人もありました。これは「じぶんの存在を他者にみせつけたい」アピールなのだそうです。いまはそんなことも一切、なくなりました。
外の東司は、最終的に土に戻ります。汲み取り式のほうが実は環境にやさしいので、バイオトイレと呼んでいます。千手閣の工事で仮設トイレしかなかったとき、大変助かりました。お彼岸などで墓参が集中するときは大活躍しています。ありがたいことに使う方もきれいに使ってくださいます。
汚いものをきれいするのがウスシマさん。東司の守り神です。一生懸命、東司をきれいにするとお下の世話にならないのだそうです。