新しいたぬきが仲間入りしました!
ご縁があって、新しいたぬきが広済寺にやってきました。
▲ズンドウの中に、タオルケットとクッションをかまして運んできました。
ズンドウも含めて、もちろん配属先は、たぬきの学校です。
▲草取りや剪定をしていていると、間引かれたところが出てきます。そのままだと草が生えてしまうので、石とかこのようなオブジェを置きます。
新しくやってきたズンドウには、正門のシンボルだったたぬきの睡蓮鉢を移し替えました。こちらのほうが大きいので、睡蓮鉢の正面にあるたぬきの顔が見えるからです。
一晩経って⋯
▲水も澄んできました。まだまだ長雨が続きますから、雨粒に洗われてきれいになるでしょう。
元々、たぬきの睡蓮鉢を入れていたズンドウは、雨水の溜め専用に運用していきます。
▲お盆の花、みそはぎがきれいに咲きました。▼
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以前のたぬきの学校がどうだったかというと、
▲こんな感じでした。▼2017年4月頃の箱庭です。
▲「何も無いのが禅的だ」と長年にわたってとらわれていました。タマリュウとみそはぎの庭にしたものの、草取りに追われるばかり。みそはぎは互いに絡まない配慮からなのか同心円状にほきる習性があり、間に空き地ができてしまいます。そこにタマリュウを植えても雑草のほうが勝ってしまうんです。うまくいきませんでした。高齢化で畑がこれまでのようにできなくなったり、安易によそさんに貸すため手入れが行き届かない耕地が増えた結果、カヤが墓地にまではびこってしまいました。その頃、たまたまお檀家さんのお宅にあったお花がいっぱいの英国風庭園を見ました。影響を受けまして、草取りを減らしたいのならば、植栽を増やすことを考え始めたのでした。
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2018年の12月から、抜本的な作業を開始しました。7つの石を並べ、たぬきの学校をオブジェドアートとし、和洋折衷の箱庭に仕立てたのです。
▲噴水池の盧舎那仏さん。
▲G館の観音さん。実は、廃仏毀釈の時の損壊で、カラダが斜めに真っ二つなのです。G館に見立てたコンクリート雨水升がコルセットがわりになって、シャイでかわいらしい感じになりました。「ハンデがあっても、みんなで助け合う気持ち」を表現しています。
▲全体のレイアウト。低層の講義棟が細長く伸び、レンガ色の構内がきれいでした。
モチーフは、2003年まで森の里にあった青山学院大学厚木キャンパス。相模原に移転して17年。遠く不便で、不評だったこともあり、記念碑さえなく、いまや厚木にあったことさえも、完全に忘れ去られようとしています。建長寺や赤レンガ倉庫と同様、神奈川県の建物100選になっていたものだったのに、残念でなりません。そこで、記憶に残す一助とすべく、当時の思い出を辿りながら再現してみました。
作庭には、通天閣で見たルナパークのジオラマがヒントになりました。ジオラマだとホンモノに近づけるほどキリがなくなるのと、虚が出るので、禅の庭で言う見立てを取り入れてつくっています。ということで、噴水池には盧舎那仏さん、G館には観音さん、西門守衛にはビリケンさんなのです。
じぶんの発想は いつも 上方とみやこから。〜どうげん