新お坊さんの智恵袋

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ビフォー&アフター〜たぬきの学校

ご朱印受け状況〜明日2/24は墓地全域の除草作務です。必ずご予約をください。

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平成30年12月から始まったカヤでボーボーだったエリアへのたぬきの学校「建設」事業。ちなみに1年前(平成31年2月22日前後)はこんな感じでした。

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▲たぬきの学校のモチーフは、2003年まで森の里にあった青山学院大学厚木キャンパス。落ちこぼれだった私は留年こそ免れましたが、1年次の統計学概論がからきしだったので厚木にも4年間まじめに通ったものです。いまでも仕事であの付近を車で通ると当時のことをいろいろ思います。

 往時を懐かしむ関係者の方もチラホラ、たぬきの学校を訪れてくれるようになりました。

丘の上に細長く連なる校舎は美しく、建長寺や赤レンガ倉庫と同様、神奈川県の建物100選に入っていました。その100選そのものが自然消滅しています。相模原に移転して16年経ち、今では厚木にあったことさえ忘れ去られて、知らない人も多い傾向にあります。東海道には本陣跡とか見附跡など宿場の記念碑があり、大阪は万博を称えて千里には記念公園があります。なにもないのはかわいそうすぎる・・・・・。ということで、昭和レトロ満載に、遊びごころでつくってしまいました。

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▲まだまだ台風の脅威を知らない頃だったので、薄っぺらいお皿の噴水に、壊れる前の高崎観音さんでした。植栽をしたもののどうなるか予想がつかず、どういう花ごよみになるかを勝手に想像ばかりしていました。3枚の写真からサッパリした感じが窺えますね。

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ではlatest. 直近をみてみましょう。

噴水の観音さんは盧舎那仏さんに代わりました。

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往時の使徒ヨハネ像にならい、噴水の頂点にあるよう底上げし存在感も出てきました。盧舎那仏は宇宙を司るほとけさまなので適任だったようです。器も南部鉄器で重くなって台風対策。キャンパス内の敷石はほぼ全域がレンガに。

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バス乗り場はめだかのビオトープになりました。

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▲オブジェを囲む草花がよく育ちました。暖かくなれば、酷暑になれば、また森のように生い茂ることでしょう。カヤを根絶するために塩や醤油もずいぶん撒きましたがいまは大丈夫。水やりにはビオトープに溜まった雨水を融通して賄っており、下にある水道の蛇口からじょうろで運ぶことは一切なくなりました。これは最良の自然の恵みの応用です。植物を愛でながら、考えることや見習うべきことも多々ありました。自然と暮らせるのは幸せなことだと思います。これからも作庭から諸宗教対話を具現化していきます。南禅寺にある琵琶湖疎水のレンガのアーチ、相国寺から見える同志社キリシタン大名の影響を受けた庭などがみやこにはあります。どれも自然と融け込んで一体化しているのが不思議なんです。私のつくったたぬきの学校もかくありたいと思います。

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