新お坊さんの智恵袋

どうげんが毎日発信〜きょうの広済寺・住職の予定情報をいちはやく!

お盆の棚経〜平成30年の巻

暑さ指数が危険なレベルになったと町の広報が毎日のように流れる、ことしの夏。部内のお施餓鬼出頭も終わり、12日から棚経に入りました。暑さで庶務が滞ってしまい、アップがほとんどできないのに日々100超えのアクセスをいただき、申し訳なく思っております。酷暑のため、ご朱印受けはお盆明けから、にちよう坐禅会は26日から再開です。もうしばらくお時間をいただきます。

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広済寺の8月盆棚経は12日の相武台、海老名から始まります。12〜13日にかけては、お檀家さんが家族総出で、お墓のおそうじとお参り方々、おてらにもお付け届けをもってご挨拶にお見えになられます。わたくしのほうは、けさは7時半から棚経です。午前中は東円寺周辺と平間台、午後は上平間を回って行きます。

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▲朝8時頃の東円寺。きょうのお墓参りは、ご先祖さまを迎えに行くという意味もあります。お盆の3日間をおうちで過ごしていただくわけです。まだお墓参りから、戻っていないおうちもあるので、前後して棚経を進めます。

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▲お盆のお飾りはご当家さんによってさまざまです。奥の方には掛軸。十三仏さんをはじめ、近隣のおてらさんから何かのご縁に頂いたものとか、昔、高野山とか建長寺とかを拝観したときの記念のものとかもあります。ご本尊は、お釈迦さん、観音さん、お地蔵さんなどこれもさまざまですね。お花、果物、ごはん、お茶、お膳、きゅうりの馬に茄子の牛。きゅうりの馬に乗って、少しでもはやくお越しいただき、茄子の牛に乗って、どうかゆっくりと黄泉の世界にお戻りくださいと言うことですが、地域によって逆になるのもあります。手前には洗米と茄子の鉢に、みそはぎで水をかけ、お線香を焚きます。多くのおてらで夏にやるお施餓鬼の、おうち版が棚経です。だから、安易に、「棚経おやすみ」は、じつは避けたいところなのですね。

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▲おてらと同じ下平間ですが、向こうには平塚の街並み。いい眺め。

午前中のラストは、ヒロフミさん宅。去年はまだ工事中だった和のお庭が完成し、ゆっくり拝見させていただきました。

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▲恵比寿さん。滝と布袋さんの石から、水が注ぎ、その海には恵比寿さんの乗った船。枯山水のストーリーがあります。▼

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きょうの皆さまからの質問

「迎え火っていつ、どうやってするの?」

広済寺の門前や伊勢原あたりでは、家の入り口近くに、富士山のような盛土をし、日暮れどきにお線香を一斉に焚きます。お線香の灯りで、ここが我が家だよっとわかるようにしてあげるのだそうです。都市部のマンション、団地にお住まいの方には、ちょっと憚られるので、「ベランダでお線香を1本焚いて、迎え火の代わりとしてくださいネ」というご提案をしています。

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「お墓にお迎えに行って、ウチに戻っているのになぜ迎え火なの?」

ウチには戻っているけれど、この機会だからとお散歩に出かけるご先祖さまもあるでしょうし、その時、迷わないため。またお盆で供養するのは、ご先祖さまはもちろんのこと、目に見えない様々な精霊、みたま、妖精・・・・・にも、どうぞ、ありがとうと供養するので、お灯明は大切なものなのかもしれません。

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よかったら、シェアしてください。理詰めとか便利一辺倒の世界でなく、多少、割り切れなくても、そんなもんかなあって、思える多様性も必要なのかも。

楽しいお盆やすみを!〜どうげん