涅槃会

きょうはお釈迦さまのご命日、涅槃会です。朝8時の建長寺さんです。法話のお当番なので、一日の流れのこともあるので、朝礼から出席します。

お釈迦さまは35歳でお悟りを開かれ、45年間、真理の道を布教されました。80歳の時、鍛冶屋のチュンダからのキノコを食したことから下痢、発熱されます。紗羅の森でお休みになります。お姿は頭を北にして、右脇を下にし、顔は西に向きです。お母さんのマーヤ夫人が天国から、赤い袋に入った妙薬を届けるべく、投げると、木に引っかかってしまいます。ネズミが登って取りに行ったところを猫がネズミを食べてしまった。ゆえに涅槃図には猫がないものもあります。猫があるものもあります。そんな様子を描いた涅槃図を飾り、お供えをし、法要を営むのが涅槃会です。

式中は撮影できないので、開始まえに撮りました。小さい頃、昼寝なんかのときに、北枕は縁起が悪いと叱られたかもしれません。そう。わたしたちの葬儀は、お釈迦さまのお亡くなりになった故事にのっとり、行なっているものなんですね。
涅槃とは貪り、怒り、愚痴の消えた状態のこと。涅槃会を通じて、人間が本来もつ清らかな心とそれを支えるお釈迦さまの教えを大切にしましょうということなのです。

平日にもかかわらず、たくさんの方々のお参りとお焼香をいただきました。土曜法話に毎回来てくださる方もあって、楽しかったです。どうもありがとうございました。来週22日(水)は13:00から、建長寺外国人坐禅会(年6回開催)です。ことしの第1回目となります。ご参加のほどよろしくお願い致します。