新お坊さんの智恵袋

どうげんが毎日発信〜きょうの広済寺・住職の予定情報をいちはやく!

恵みの雨

やっと雨が降ってくれました。6月も半ばだというのに、晴れ続き。お米や野菜への影響が気になっていたので、ホッとしました。ハトくんは雨に打たれながら何を思っていたのでしょうか?

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日中は来客もあるので、集中できる残業時間帯に筆耕となります。

この夏に新盆をお迎えになる先や施主さんに変更があった先など、全てデータに叩き込んでから、塔婆を書き始めています。ひとつのお墓をお守りいただいているのが大半ですが、いろいろなケースが増えていることに気づきます。

1.施主さんがご療養などで他にいらっしゃると、実家にはいないということで郵便物が戻ってしまう。→連絡が取れる方、実際におつとめができる方にするようお願いをしております。

2.お墓のお守りは、実家から出たきょうだいが代わりにやっている。

3.ご先祖さまの供養を、きょうだいや身内が、それぞれに関係する方にだけ行なっている。後妻なので夫の供養はするが、それ以前のみたまへはしない、など。

4.実家は嫁に出た方が夫婦で住み、そこに仏壇がある。施主は遠く離れた別の場所に住む。案内は2ヶ所へ発送。セイキウはどっち?

5.献体のため新盆なのに、お墓にはご遺骨がない。

6.この夏に新盆をお迎えになるのに、お墓の移転が決まっており、四十九日法要と納骨ができないでいる。

などです。広済寺では、筆耕に間違えがないようデータ化し、郵便振替伝票で納入するしくみにしています。ことしは例外が増えて事務が煩瑣になりました。

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↑上のデータは塔婆筆耕と回向料の納入のファイルです。これを、さらに、◯◯家先祖代々の回向帳専用の別データに打ち込みます。同じ作業をすることで、お塔婆とお名前の照合になっています。ぜんぶの行程が済むと、回向帳専用データと塔婆の現物照合となり、二重、三重のチェックがあります。

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↑上は、おてらとしてお供えする塔婆です。広済寺の開山さん、歴代和尚さん、先代住職とともにおてらをお守りくださったご家族の方々、あらゆる戦争の犠牲者、東日本大震災で命を失った方々、無縁さんなどへも祈ります。

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↑兼務する慶徳寺分の筆耕です。画数の多い旧字体など、書き慣れない苦手な漢字は、ちょっと紙で練習してから書きます。

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おかげさまで慶徳寺分の筆耕が完了しました。週明けにお世話人さんのご自宅に運びます。

お塔婆を乾かしたり、お檀家さんへ郵送する冊子や申込書や封筒で、書院がいっぱいになります。まだまだ暑くもなく、比較的に仏事が閑散な6月に先行させています。ことしはすべての塔婆筆耕とご案内の発送を、6月中で終わらせます。

作業経過をブログに落とせば、進捗状況が前年に比べて、はやいか遅いかがわかります。便利な時代になりました。

7月になれば、草がジャングルのように生えてきます。コサ切りもあります。当日にお配りするお菓子、飲み物、お線香などの搬入やら代金の決済があります。そして、お口が空いてきたり、カンタンな数が数えられない、あの酷暑がやってきます。カラダが言うことをきかない夏・・・・・ことしは私にとって18回目のお施餓鬼。ことしこそ、うまく乗り切って、楽しい夏にする!と決めています。

 

しごとは追いかける。それがまた新たな道をひらく。〜どうげん