新お坊さんの智恵袋

どうげんが毎日発信〜きょうの広済寺・住職の予定情報をいちはやく!

毎月のおたより

 代々木NARUさんのオーナー、ミサコさんは広済寺の信者さん。毎月、お店のおたよりを頂戴しております。ちょっと紹介しましょう。
「私は当日蒲田から歩いて帰宅しました。甲州街道に入ったら、帰宅する人たちでごった返しているものの、人々は整然と歩いています。”トイレを使ってください”のプラカードを掲げる人。大きなテレビを外に出して、道行く人に見せている所。お茶を提供してくれる人。日本人はまだまだ大丈夫。今自分たちになにができるかをもう一度考え、行動に移していきたいと考えています。」
東京も大変だったようですね。 
 私の11日をふりかえってみます。お彼岸も近いので墓地のそうじを朝から仕掛けていました。本当にいい天気で、ほうきを握っていると汗ばむ陽気でした。あの時刻、くずかごのごみをあさっていると、めまいが突然しました。「あれ?体調悪いのかな?」と思うが早いか顔を上げて、目の前の大山をみると、ぐるぐる回っているではありませんか。本堂をみれば、四角いのが一瞬ですが、ひし形になる感じでした。「おてらが倒れる!」と寺の中に残っていた父が心配になり一目散に墓地の坂を駆け下りました。そのゆれ方は、電車で車両をうつるとき、真ん中の通路を歩きますがあのゆれの10倍くらいでした。そのあと夜10時まで停電。救急車や消防車のサイレンがあちこちで鳴り、ヘリコプターが飛んでいました。伊勢原では幸い大きな倒壊はないものの、道路の亀裂や、陥没、農家さんのハウス栽培で使う重油が流れたのです。
 少しずつ平常に戻ってきました。働く場所がある、道路や電車も不自由なく使える、ふつうに買い物ができる。ふつうのくらしが、いかに、いろいろな人のご縁で支えられていたか。もう一度、考える時期だと思います。そして、みんなが閉塞感ばかりになってしまうと、まちの流通がすべてストップしてしまいます。みんなが意識して、ふつうのくらしに戻す!きょうもいい天気です。外にでましょう。

どうげん

代々木NARUさんのサイト:http://www.yoyogi-naru.com