新お坊さんの智恵袋

どうげんが毎日発信〜きょうの広済寺・住職の予定情報をいちはやく!

完成まじか〜新書院千手閣

 お盆が過ぎてから、新書院千手閣の仕上げが急ピッチで進んでいます。工事のほうは、これからはライフラインの移設、仮で使っているプレハブの解体、そのあと切り離した後の養生をどうするかなどいろんなことが出てきます。ここのところは断続的に水道と電気が切れたり、ついたりしています。業者さん、お客さんの出入りが多くなりました。
 荷物の移動ですが、通常の業務はとめられません。まず、業務に支障のないものから順次、運びだしていきます。
 建設関係では消防の検査と土木事務所の検査確認があります。その他、登録免許税の申請手続き、建物登記、ご本山さんへの完成報告があります。そして落慶法要の準備です。時間、動線、資金、マンパワーを鳥瞰できるアウトラインを描いています。
 本堂でしごとをしていますが、エアコンがないので、仮設のプレハブでエアコンをMAXにしてたまに涼みながら、やっています。
 現在の千手閣のようすです。

▲客殿の床はコルクで、お椅子とテーブルでお経や待合に使うことになります。

▲寺務所は座卓をL字に組みました。かきものや流れ作業に対応しています。
事務屋のどうげんならではのこだわりです

▲典座(てんぞ)です。つくる、あらう、しまうがラクなようにしました。おてらは人寄せが多いので、厨房用品は業務用です。

▲正面玄関 きょうでタイルが完成予定です。

「どういうふうに進めてきたの?」と聞かれることが多くなりました。広済寺の場合、境内地に自治会館が登記なし、かつ所有者がはっきりしないまま建っていたり、元の庫裏が建物登記がないこと、市街化調整区域であること、埋蔵文化財の対象地域に該当など、さまざまな問題がありました。9年間のヒストリーとわたしが参考にしたものは、いずれシリーズ形式にしてお話できればと考えております。