新お坊さんの智恵袋

どうげんが毎日発信〜きょうの広済寺・住職の予定情報をいちはやく!

ご先祖さまを調べよう!

 酷暑が続いています。この夏。どうげんのテーマは、「話半分」。これだけ暑いと、カンタンな判断や計算ごとが面倒になったり、言ったつもり、やったつもりが全然なってなかったり・・・。カラダが煮える暑さです。かくいう、わたしもおせがきに出るのにタオルを忘れたり、出発直前に車のキーがなかったり・・・頭が動かない暑さでした。だから、「話半分」。考えていたことの半分も出来ていたらOKということにしよう。余裕をもったスケジュールに組み替えよう!「無理してやる」とか「根性なし!」とかはやめよう!という意味なのです。


 さて。おうちを普請し、仏壇を新しくしたり、お墓が痛んできたので、大掛かりにお墓を改修すると、「はてな?うちのご先祖さんはどうなってきるんだろう」と相談されることがあります。これまでにも何件か受けてきました。
 昭和に入ってからは、過去帳に没年月日、俗名、施主と故人の関係までが明記されています。
 ところが江戸以前になるとそうはいきません。書式が違います。近代は、年度別に物故者が書かれていますが、江戸期は日めくりなのです。しかも、物故者になくなった年齢がない場合が多いのです。
 こどもの場合は誰の子まで。女性の場合は、誰の子か妻まで。こどもや女性については名前がないのです。けっこう深くて、大変な作業なのです。
 先祖のことを調べてみたい。そんなときは、次の手順で進みます。

(1)いまの当主さんからみて、家系図を書いてきていただきます。
(2)位牌や墓誌にある、物故者をすべて書き出し、(1)にプロットします。
(3)上記を元に、過去帳で物故者を探します。
(4)ここまでで判明したことを清書していただきます。

これを数回繰り返すと、家系図と物故者が一致します。

「和尚、ちょっと調べといてよ〜」というのはおことわりしています。案外、カンタンにお考えになる方もいらっしゃるのですが、ご当家でわかっていることと、過去帳との突合せになるので、双方の情報がないことには成立しないからです。
 また、当主以外の方が、「調査したい」と希望されても、全ておことわりしています。顔を見れば、何が目的なのかはわかります。
 ここ10年。先祖のルーツをしっかり調べて、しっかり仏事をやる方は、運気が上向いているなと感じています。