新お坊さんの智恵袋

どうげんが毎日発信〜きょうの広済寺・住職の予定情報をいちはやく!

塔婆のかきかた〜4/7編

おはようございます!

①本日のご朱印受けは15時までです。13時台に法事の打合せが1件あります。ご予約の上でのご来山をお願い申し上げます。きょうは一日中、塔婆かきとなっています。

②明日4/8は降誕会花まつりです。建長寺でお話しとみなさんのご案内となります。広済寺は終日不在となります。にちよう坐禅会もお休みです。ご了承ください。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

みなさんがとても気になる、塔婆のかきかた。過去ログへのアクセスも多いトピックです。

 

f:id:dohgen:20180407104944j:plain

広済寺の塔婆は、おもてもうらも、じぶんの字でプレ印字されています。来年から元号がかわるので、わかり次第、原版を変えなくてはなりませんね。

f:id:dohgen:20180407095922j:plain

▲裏書き:数字の部分だけを筆耕します。お申込みになる塔婆の数がわかっているときは、先にその本数分の裏書きを先にします。数がわからないときは、数本だけ裏書きしておきます。月の数字から5ヶ月経っているものは、お墓のそうじのときに回収しお焚き上げします。

f:id:dohgen:20180407095403j:plain

▲おもて面の1本をかいておき、これをきほんにします。乾いたら、文字を横に合わせてかいていきます。かき終わったところには、申込書に筆でチェックを入れていきます。これが、タネ明かしなのですが、なぜか、 みなさん、「そんなはずがない。絶対にキカイでやっている」というんですね。なぜだろう?

f:id:dohgen:20180407104454j:plain

▲だいぶ書けました。書院のテーブル1台に10本おけます。習ったわけではないのですが、隷書っぽい字だとよく言われます。

道具はコレです。

f:id:dohgen:20180407103524j:plain

▲硯はもう17年くらい前に、車で東北を回った時に、瑞巌寺さんの門前のお土産やさんで買ったもの。6,000円くらいでしたが、カタチが気に入って毎日、大切に使っています。筆は塔婆専用の塔婆筆。ふつうの筆だと穂先が割れたり、毛が抜けてもたないのとコシが弱いので、塔婆筆です。

f:id:dohgen:20180407122412j:plain

墨汁は、墨の華。以前は塔婆専用のものを使っていましたが、ダマになりやすいので、こちらに変えて久しくなります。表札の筆耕にも対応可能です。以前、お檀家さんから、滑落事故で亡くなったお子さんへの慰霊供養のさい、現地でお札に名前を書いてお供えするとのことでしたので、塔婆筆と墨の華を差し上げたことがありました。ペット霊園さんでも、動物に塔婆をあげたいんだけど、どの墨汁がいいのかわからないというので、使っていただいたこともあります。

そうそう。ご朱印帳への筆耕も、この墨汁です。塔婆のかきかたは、アクセスが多いので、いまのやり方を取り上げてみました。

筆のある生活。〜どうげん