新お坊さんの智恵袋

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どうげん流〜ネットの使い方

 伝えるって、カンタンなようでとても難しいと思います。固定電話、ケータイ、FAX、来客とこれだけですでに縛られてしまっています。さらにネットがあると、大変なことになります。
 メールでお問い合わせになる方は、ルールを守って丁寧にことばを選びながらの方と決してそうではない方もあります。実際にはお目にかかって、ことばを交わして、はじめて通じ合うものだと思います。 サイトを見ていると、実際に体験したわけではないのに、なにかそうしている気分になってしまうことって少なくないと思います。ひとことで反応しても、それは真意にはならず、しょせんつぶやきにすぎません。でも、関わった気分になってしまう・・・。そういうことに振り回される。そんな理由から、このサイトは、はてなのページをもっている方のみコメントできるようにしてあります。
 これをフルオープンにすると、出会ったこともない方から、商品の勧誘をされてしまいます。まったく面識もない仏具屋さんや筆やさんや紙やさんです。でも、はたからみると、わたくしが彼らと懇意にしているかの印象になってしまうのですね。
 
 もうすぐ新年度。いろいろな会で総会ですね。総会資料を作るときも、メールだけで処理はしません。必ず、会議を開き、ひとつ場所で頭(こうべ)を集めて進めます。とくに決算書では、費目の解釈、対予算の増減の考えが、まちまちなので、添付メールを交換するだけでは、完成しないのです。そんなやり方を見抜いたので、事務局をあちこちでやってきたのかもしれません。
 「顔book」は、トモダチの誰かが一文字でも記入すれば、「だれだれさんが更新しました」と言ってきます。しくみそのものが日本人向きではないような気がします。雑談を記録に残しているようなもので時間泥棒です。「混ぜ混ぜ」で「じぶん混ぜ混ぜ」が500人になったと自慢しても、そのぶん、余計なしごとが増えるだけ。はてなのブログくらいのレベルがちょうどいいです。
 不立文字とは、ことばでは真意は伝わらないということですが、いまの時世に生きるわたしたちにとって、大変に知恵をもったことばだと感じています。
「おい。おまえやれよ」と三顧の礼を尽くされたり、「きみのことが好きだから〜」という一言のほうが、心を動かせる。ちからある先達の方が、ひとこと、ぽつりというとととたんに何かが変わること。こういうことは、ネットでは無理なのです。ネットに使われるのでなく、ネットを使う側へ回りましょう!ぼちぼちネットのおかしさに気づきませんか。

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