新お坊さんの智恵袋

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市仏教会事務局を終えて


 きのうは伊勢原市仏教会の年次総会でした。活動と決算報告、次年度の事業予定など一連の審議が無事、終わりました。22年から2年間、お手伝いさせていただいた事務局が一完了となりました。
 2年前、会長さんより事務局のご依頼があったときは、広済寺は書院の普請の時期。小さな本堂に家具を全て移転し、外の仮設で用を足していました。設計士の先生を通じ、役所や業者さんから書類が毎日のように上がってきます。檀信徒の方々のご法務は通常通り。「不便でも、狭くてもいいから、ご先祖さまがいらっしゃる本堂でお経を」という方がほとんどでした。
 そんな予想はできましたから、事務局はお断りをしたいのですが、法類さんが仏教会の会長さんです。普請の前後から落慶までお世話になるわけで、「御意」と言うしかなかったのでした。
 すでに神奈川県仏教青年会の事務局をつとめていました。よって日程はすべて前倒し。はやめはやめにせざるを得ず、会長さんはじめ、みなさまの御協力をいただいたことはいうまでもありません。 
 秋の戦没者慰霊祭を通じては、遺族会さんや市役所さんとの打ち合わせやら、御詠歌講さんへご参加のお願いやら、ご寺院さんへ仏具をお借りしたり、運搬には仏具やさんのご協力など、関わるみなさんの無数の手がありました。
 坂東観音霊場めぐりは、無役のときには参加したことはほとんどなく。。。嫌でした。10年前、檀信徒の方にお示しをしても参加はわずか。しかも、年配の女性の方が数人のみ。それが旅先で、さらに仲間割れしてしまうのを見るにつけ、嫌な思い出だけになってしまったのでしょう。しかし、書院の普請のほうも落慶式まで済ませた頃。旅先で出会うみほとけに心がうごき、また参加したいと「改心」致しました。事務局として引率に動けば、旅行会社さんがさらに動いてくださいました。それは非常に献身的な姿でした。おかげさまで昨年は60名の参加をつのることができました。
 又、昨年は震災がありました。過去の例にならえば救援托鉢を行なうべきなのですが、計画停電伊勢原のまちも大混乱でした。小田急線は運休。スタンドにはガソリンを求めて長蛇の列。道にでれば、信号はつかず、おまわりさんの手旗信号です。スーパーは物資が枯渇するというありえない事態が起こりました。よって、市内の寺院さんへ直接、出向き義捐金を募りました。会計さんが山あいのエリアを車で、私がマウンテンバイクで平野部をまわり、総額50万円を震災直後に宮城県庁災害対策本部さんへ送ることができました。
 仏教会の事務局は50代半ばの重鎮の方が配役されます。42という年齢で受けた私は、伊勢原市仏教会の歴史で、たぶん最年少の事務局長。「しごとははやい」「わかりやすい」「正確」につとめたものの、多々ご迷惑をかけることばかりだったと思います。伊勢原の方々とはこれまでは主に、同じ臨済宗建長寺派のご寺院さんだけの繋がりでしたが、事務局を通じて、他宗門のご住職さまやいろんな分野の第一線でご活躍されている方と交流できたことは、大きな財産となりました。
 14日に新内局さんと引き継ぎとなります。バレンタインでお忙しいでしょうがよろしくお願い申し上げます。どうもありがとうございました!
    どうげん