坪庭
広済寺では小さな空間は坪庭風。それぞれにテーマがあります。
☆そもさん・せっぱ
▲頭がない観音さまと首をかしげている観音さまが対話をしています。どんな話をしているかは、見る人が自由に考えます。たとえば・・・
△「きょうはあたたかくて気持ちいいねぇ〜」
△「ほんと。なんか眠くなっちゃうよ〜」
私だったら、こんな会話。
△「昔、廃仏毀釈で首を取られちゃったんだ〜」
△「こまったもんだぁ。でもあんたは立派だよ。こうして平成の世まで生き証人になってるわけだから」
うしろには線香付けとくず入れのドラムがあって、まさか頭がない状態とはすぐにはわからないようにしてあります。
☆裏門の守り
裏から入る方には「ようこそ!いらっしゃい」。帰る方には「お参りご苦労様でした。道中、お気をつけて」
石仏は無縁塔に無造作に置いてあったものです。どれも、いにしえの時代に、小さなお子さんや長老が亡くなり、心をこめて建てた石仏のはず。お庭にしてあげることで、日の目を見ることになります。
〜きょうの花だよりです〜
庭作務をすると、いろんなことを発見します。そうじではなく、なにかをデザインしています。禅寺独特のきれいさ、美しさは、そこから生まれるのだと思います。
どうげん