台風一過〜24号の巻
台風一過の後片付けはお決まりのこと。でも今回は違っていました。
昨日は夕方の早い時期に、ケータイからはあのチャイムの音で避難勧告情報、町の広報からも、年配の方やハンディのある方は早めに学校の体育館等へ移る旨、スピーカーが流れ物々しい雰囲気でした。夜半から雨が強まり、0時から2時台は突風が吹き荒れ2階までも煽られている感じ。飛行機とか新幹線に乗っているような揺れです。
朝の広済寺です。門前のお檀家さんからも掃き清める竹箒の音、トントンと屋根か何かを直す音が聞こえてきました。営農家さんが大半なので、畑のリカバーも大変です。おネギや白菜がダメージを受けています。
本堂は雨戸を締めていたので、海水の除染のため水洗いからやります。
落ち葉なんかははいて取ればいいので、いいのですが。。。。。
墓地エリアで、石塔がひっくり返る大惨事。風速50メートルですから、瞬間とはいえ新幹線が通過する速度。そこにテコの力で、あげてあった塔婆が強風に煽られ塔婆立てがバックドロップ。その下の石塔が前につんのめったのです。
とりあえずお檀家さんには電話で、状況を説明して、すぐに駆けつけてくださいました。
倒れた塔婆立ては、当山がお貸ししている墓地であり所有は広済寺になるので、現状復帰はこちら持ちとなります。お金で贖うことはできないでしょうが、誠意を持って修復することをお約束しました。こんなことは20年住職していて初めてです。
書院の裏は丘になっていて、マキノキの大木を囲むように竹があります。突風に吹かれていますが竹藪がシナってくれるので、マキノキは倒れないで済んでいるのです。今回は風速50メートルですから竹が倒れてしまいました。墓地の倒壊より、マキノキの方が心配だったのです。もし、書院やお隣さんを直撃したら、大変な賠償となるからです。
お墓には竹が折れて、笹の葉も一緒にぐちゃぐちゃ。
どんどん集めて、運んで、焚きます。明日も法務なのですが、台風の後片付けは時間を割いて、やっていくしかありません。お墓が一応、見られるモードになるには作業にあと丸1日欲しいところです。こんな状態なので、ご朱印受けのお客様には、ご配慮をいただきたくお願い申し上げます。
「20年で初めて」ってことは、この程度で済んで良かったと思うべきである。〜いつもまえむき どうげん
不動尊巡拝団引率③西新井大師他
お知らせ〜明日9/30のにちよう坐禅会は通常通りの開催です。
伊勢原市仏教会主催、恒例の不動尊巡拝団。ご紹介したいものがたくさんなので、分割してアップしております。
常磐道を江戸に向かう一行。今回は少数精鋭のため、小型サロンバス。各自2人掛けをお一人様できるので、荷物も置け、ゆったりです。不動尊巡拝は道が狭いおてらさんも多く、かなり手前で下車して歩くこともあるので、むしろ小型なのが奏功したようです。
西新井大師さんのバス専用駐車場から歩きます。なんとも懐かしい食堂。
ドラマのセットではなく、本当のお店です。入って見たかったです。イスも朱色のビニール張りで、昭和な感じがたまりませんでした。
大師さんで、これから勤行が始まるとのことで、中に上がって護摩焚きを見ることができました。臨済宗ではお香を焚くくらいですが、燃えさかる炎にびっくりしました。天井に近い調度品や彫物は煤けていて、メンテナンスも大変なんだなと思いました。
今回、拝観させていただいた西新井大師さん、高野山東京別院さん。以前、行ったことのある大阪の南御堂さん、芝の増上寺さんなど、大都会のおてらさんに見られるのは本堂に自由にお参りできるよう、早朝から日中に扉を開けてあることです。広済寺も開けていますよ。
こういうお願いもあるといいかも。▲アイデアをいただきました。▲
巡拝団でいろんなおてらさんをまわるととてもいい勉強になります。お檀家さんの中にはおてらは全て一緒とお考えのかたもいらっしゃるので、少しでも他の宗派さんのことを知るのはありがたいことです。不動尊巡拝はお不動さんがメインですから、真言宗さんのおてらが多いのです。鎌倉仏教の興隆とともに、元々、真言宗だったおてらが他宗派に変わったことは、確かなようです。
いろんな聖句に、納得したり、そういう意味だったのかと学びを深くすることもあります。
行く先々では、伊勢原市仏教会所属のおてらのご住職さんやお檀家さんと、般若心経をお唱えします。宗派によって読み出しが異なるので、今回は臨済宗が私で、真言宗さんが若手の方で先導をお勤めします。
なかなか圧巻でしょう。
外からの時もありますし、本堂の中でお唱えすることもあります。毎年、ご参加いただく方とはすっかり顔なじみになりました。いろんなご予定がある中を万障お繰り合わせいただいてのご参加に感謝申し上げます。14名中、広済寺組は6名。なかなかの健闘ぶりではないでしょうか。今回は事務局さんの名代としてお手伝いさせていただきました。自分が事務局長だった8年前から今日までを、いろんなことがあったなぁと振り返る思いでした。
伊勢原市仏教会の秋の巡拝団。仕事柄なのか、お参りを重ねながら、
「コレはアイデアをいただけたなぁ」とか
「いや コレはチョットないだろう〜」などと自問自答しています。
とてもいい経験になるので、若手の方々にもっと多くのご参加をいただけたらと思っています。ふだんにはない仏縁と出会えるいい行事です。来年もまたいい巡拝になりますように。
まずは 大団円 completed〜
最後まで、スクロールいただきありがとうございました。
旅はカネがかかる。でも、世間がわかる。(かつてみやこでみた聖句)〜どうげん
不動尊巡拝団引率②筑波山
初日の行程は高野山東京別院さんから銀座、埼玉。投宿先の筑波山に向かいます。和っぽい絵のトラックがありました。
「どうげんチャンでも描けるんじゃない?」
私のらくがきをご存知なのか、冗談でも、そんなお言葉をいただけるとは、うれしい限りです。大黒さんのお腹の丸に隆は、運送屋さんの屋号からなのかも。こういう絵を見るのは好きですね。筑波山で驚いたのは、眼下に広がる雲海です。筑波山は標高800mくらいで、宿は中腹にあり、そんなに標高があるわけでもないのですが、平野と丘陵にドッシリと根をおろすかのような雲海、霧の連続。一同、歓声をあげるばかりでした。
▲こちらは夕焼け。写真にはおさまっていませんが、遠くに富士山、江戸のスカイツリーや新宿の高層ビルも見えます。地元平塚の湘南平からも見えるけど、もっともっときれいでした。
翌朝6時。筑波山神社にお参りしました。予想通りのパワースポットでした。澄んだ空気、霧、朝日に包まれました。
▲こちらは黄門さまということなのでしょう。
神社の鈴などじっくり見ることはなかったのですが、鈴口の両端はハートマーク。いろんな想像をしていました。思うがままでいいんじゃないでしょうか?
朝の境内は凛として、お堂の改修に携わる大工さん、神社の方がもう動いていました。挨拶してくださる姿が素晴らしい。
▲つくば万博にあったものと、ここで再会できるとは思いもよらぬことでした。当時、私は高校3年生。ココロを掴んだのは住友館。そのテーマ音楽は坂本教授作曲の「空に会おうよ」は、いまチューブで聴いています。よかったらどうぞ。
当時、これから輝かしい未来が待っていると思ったのに、そうでもないいま。万博はだいぶご無沙汰。かつてのブランドは色褪せるか、名前がひっつくか、消えゆく時代。元気な時代に戻ることはできませんが、みんながもっと、喜んで働けた時代が懐かしく思えます。便利、便利は結局不便なのかもしれませんね。
▲お世話になった青木屋さん。源泉のお風呂と部屋からの雲海が見事でした。また来たいですね。
▲雲海。ほんまきれいやわ。
▲筑波山神社の近くには、昔、群馬や栃木でよく見かけたようなレトロなものがたくさんありました。タクシーのりばの文字とかグローブ灯が懐かしいですね。
▲お土産屋さんの文字。字体がたまりません。
▲「ガマの油って、ホントにカエルから取ったもの?いやそんなハズない。カエルの油なんか売ったら問題だし。。。。。でも、お土産屋さんで売っているんだろうか?」と気になり、探していたのです。手前のお店やさんはまだ閉まっていたので、奥の方、◯◯支店とあるお店で買いました。ただの軟膏だったので、ガッカリしましたが、欠席されたお坊さんへのお土産になりました。
広済寺のお土産は、信楽焼のガマガエルにしました。箱庭のオブジェとして活躍してくれるでしょう。
筑波山に行ったのに、信楽焼。細かいことは気にしない。〜どうげん
つゞく to be connected
不動尊巡拝団引率①不動ヶ丘不動尊
お知らせ〜明日9/30のにちよう坐禅会は通常通りの開催です。
伊勢原市仏教会主催の不動尊巡拝団に参加させていただきました。初日は雨がそぼ降る中でしたが、素晴らしいものに出会えました。不動ヶ岡不動尊の総願寺さんは彫物と看板のような大きな絵馬がみごとでした。
▲雲に乗ったお不動さん。
▲こちらは毘沙門さんと布袋さんなのでしょうか。
▲極楽の世界へ誘っているようです。
▲何か仇討ちの一場面のような感じです。
▲説明をしてくださった親切な寺男さん。地元の方が輪番で寺男さんになられていて、いろいろお手伝いをなさっていると教えてくださいました。翌日は火渡りで大賑わいだそうです。私たちは次の行程があるので残念ですが、ぜひ拝見したいものです。
いろいろな講があって、グループレベル、会社レベルで信仰厚く守られているのが素晴らしいと思いました。
▲こちらは力道山が境内で興行をしたときに、残して行かれた書を看板にしたもの。そういえばプロレスの草創期は、お相撲さんから転向する人が多かったんですよね。
埼玉はじめ北関東のおてらは、日光東照宮の造営に関わった人が往来した歴史があり、彫物が立派なんです。境内も古いものを大事に、かつ伝統を生かした新しいものとの融合がいい感じです。
門前の五家宝やさんは定休日でしたが、ねこ店長が挨拶していました。五家宝とはお砂糖をまぶしたお粉の練り菓子です。
うちのえれーなにも、ポストを用意しなくては。〜どうげん
To be continued. つゞく
もうすぐお彼岸明け
本日のご朱印受けは15時迄です。お彼岸明けがまじかではありますが、お檀家さんのご志納受け等も続いております。通常よりお時間をいただく場合がございますのでお含みおきください。必ずご予約の上でのご来山をお願い致します。
あいにくの雨。本降りになってきました。
きのうは十五夜お月さん。月明かりが眩しく感じられました。
年内に刊行される巡礼本に、広済寺も掲載されることになりました。原稿の校正も進んでいます。
直近の予定
①27〜28日は伊勢原市仏教会主催の関東三十六不動尊巡拝の引率で、終日出向となります。ご朱印受けはお休みです。
②29日、30日は法務となります。ご朱印受けはお時間を調整してからとなります。必ずご予約の上でのご来山をお願い致します。
③30日のにちよう坐禅会は通常通りの開催です。
晴耕雨読の生活。〜どうげん
お彼岸の風景
お彼岸も終盤に入りましたが、きょうは振替休日ということもあって墓参の方の多い日でした。ご志納の方は、あらかた完了したようなので、仏花のお取り扱いは本日で終了させていただきました。
秋のお彼岸は、秦野のたばこ祭り。人混みがニガテなので、自宅の屋上から眺めることにしました。花火をもってフィナーレとなります。やっぱりiPadじゃムリかなぁ。
きょう24日は、兼務する東円寺の、ひなた念仏。14時から、般若心経と本尊回向をお唱えしてから、お念仏が始まりました。
いわれはよくわからないのですが、お彼岸のお中日の翌日、14時に太陽の方向に向かって、なむあみだーとお念仏をすることになっています。なむあみだーとは南無阿弥陀仏ですから、阿弥陀さんに帰依し、気持ちをひとつにしますよということなのでしょう。東円寺のほうも、時間が許す限り、お盆以外の行事にも、お差し入れを持ってお仲間にいれていただいております。
たばこ祭り お念仏 墓参 気まぐれなお天気 どれも お彼岸の代名詞。〜どうげん