新お坊さんの智恵袋

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つきまいりと年回忌繰出表の2日目

 毎月3日は信者さんへ、つきまいりです。「故郷の北海道では、お坊さんが毎月命日に見えていたので、お経をあげてもらえませんか」ということで伺って3年になります。時間帯は朝9時台です。仏間で、先祖代々のご回向と家内安全、商売繁盛を祈願します。景気がいまひとつだけど、みんなが元気になって、明るい毎日にしたいものです。移動の関係上、おてらから半径10km圏内で伺っています。まだ若干、時間に枠があります。お檀家さん、信者さんで、つきまいりをご希望の方がいらっしゃいましたら、ご連絡をお待ち申し上げます。
 
 さて、きのうからはじまった、年回忌繰出表。結構、大変でしたが、広済寺の平成22年分は一応、完成しました。
「パソコンでできるんじゃないの?」と言われます。確かに、その通りで、10年前は専用ソフトを使っていました。
 でもやめました。第一には、みなさんの名前の漢字が出ないのです。たとえば、「威」のハネのない字、寿の異字体。人名は、戸籍がそうであれば、ご本人が名乗るものが正しいので、なかなか厄介なのです。
第二には、ソート分けをすると、とんでもない部分が抜け落ちるのです。専用ソフトの場合、年度ごと、月ごと、日ごとでソート分けができるのですが、年齢がでなかったり、いきなり横書きになってしまったり、・・・。当時は、出たてでしたし、まだ充分、おてら側の要求に合うようなレベルではなかったのですね。
 なによりも、ショックであり、そして、いまにして思えば、感激したことばがあります。それは、
「おつさんの文字じゃないと、文字に見えないんだよなぁ」という高齢の方々からのご意見でした。キカイじゃ、伝わらないのですね。みなさんが私の、へたくっそな塔婆の文字に、馴染んでいらっしゃるので、手書きでないと、文字として認識しにくいのです。柔軟に対応できるソフトは、なんと身近に使っていたエクセルでした。手書きとエクセルの併用で現在に至っています。

 残りの作業は、まだ、かなりあります。過去帳に記載されているものの変更です。通常は、「沢」や「真」を使っている方でも、正式には「澤」や「眞」だったり、お施主さんの名前が、世代交代で変わっているものの修正をできるかぎり行ないます。変更した内容は、金庫に保管してある本過去帳とエクセルの過去帳データや住所録へも転記します。
 兼務しているふたつのおてらのほうも、別途、つくります。
 「そんなしんどいこと、しなくたっていいじゃんか」と言われそうなのですがこの作業をやっていないと、お檀家さんのほうから連絡が入ります。
「来年、おじいさんの○回忌だから、○月の第二週の週末あたり、いかがでしょうか?」
とりあえず、予定を空けてみて、ゴーサインを出したものの、
「申し訳ございません。おじいさんの○回忌は、再来年だったんですね」
となって、かえって、しごとが増えてしまうのです。
 
 大変な作業ですが、21年と22年の2年間の年回忌を貼り出すことで、近い将来の、いつ頃が、繁忙期に突入するのかがはっきりします。その頃、よそのおてらさんなどで、本堂の落慶式や晋山式などの、大きな行事があれば、いまから調整もできます。つまり、2年間をお示しすることで、みなさんの期待にもこたえ、わたしも、法務の平準化がはかれるのです。さ、もうひと頑張り。あと2日は欲しいですね。

本日の来山 墓参4名 業者4名