お茶を飲んでる仏さま
おはようございます。
▲書院におわす開山さんの帰山光一禅師大和尚さまのお像です。朝日が差しこんで、きょうも爽やかにお目覚めのようです。
7時台に朝課をやって、仏さまのお茶を取り替えます。毎日のことなのですが、
たまに不思議なこともあります。
お茶が減ってるんです。
輪じみが残っているでしょう。頻繁にこういうことがあるので、あえてハイターを使わず輪じみを残しています。その線までお茶をあげるようにしているのですが、異様に減りが激しいことがあるんです。
▲特に減るのはせんじゅさんところの2つ。
いまに始まったことではないんです。まだ修行の身だった頃、お茶を取り替えるのは私の役目でしたが、物故してまもない方の白木の位牌へあげたお茶だけが、やけに減りがはやいのです。
昔、古老の方は、「ほとけにあげたものは、ほとけが召し上がるんだろうから、まずくなる」なんて笑いながら言ったものです。亡くなった妙楽寺の先代、敏昌和尚さまが「ほとけは喉が乾く。だから必ず朝課とお茶を欠かすな」と言っていたのを思い出します。ゆえに朝課がやむを得ずできないときは、前日にほとけさんへ低頭。つまり、ごめんなさいをしなさいと、おてらの中には能書きがありました。「そんなの迷信だよ」と一蹴もできないんですよね。経験した者としてしっかりと私が伝えていきましょう。
ということで実験。昨日からきょうの様子です。
昨日の朝、お茶を表面張力いっぱいにします。
24時間後のけさ。
▲ちょっと減ってるかな?単に蒸発しただけ。でも、たまーーーに、減り方が極端な時があることは確かですね。
きょうも表面張力いっぱいにしてあげてみました。
お茶の水分が蒸発する。ほとけさんが飲みに来る。両方だと思います。だから毎日、たくさんお茶をあげましょう。
いろんなことがあります。 なぜって おてらだから。〜どうげん