8度の春雨
ご朱印受け状況〜比較的空いています。
必ずご予約の上でのご来山をお願いします。お彼岸前になりますので墓地の除草作業に入っています。
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きのうの外気は8度。墓参のお客様は横浜からと門前からの3名だけでした。冬に逆戻りの寒さと新型コロナウイルス対策で出控えている方もあるので、きょうはブログ上で境内を回ってみましょうか。
三門まわり。昨年9月の台風でカシいでしまって12月の初旬まで改修工事でした。装いも新たに復旧したので、両袖にも箱庭をつくりました。
▲猫がかわいいでしょ。
▲ここはつくばい。タマリュウに五輪の塔をバラけて配しています。境内のあちこちに眠る豪族たちの夢のあとを表現しました。1352年に広済寺となる以前に、岡崎城に関係する豪族の墓所だったと言われています。
クスノキの下には甕。
▲大きなヒメダカと黒メダカが1匹ずついます。甕に雨水をためビオトープにし、雨水の有効活用と草の生える面積減を狙っています。
▲写真の左に見える坂をのぼって墓地へ行きましょうか。
▲素焼きのポットに、蕎麦のタネを撒いたのですが、鳥さんに根こそぎ喰われてしまったようです。写真の奥が箱庭。全体のテーマは「ほとけはみている」で、お地蔵さん、観音さんなどあちこちにほとけさんがいる庭になっています。
▲大山や富士山のほうを眺めて、「独坐大雄峰!」と悟りの境地なのか、疲れて「嗚〜呼」なのかは、みなさんの気分でどうぞ。
▲マーライオンみたいに大きな口をあけているので、マー・シーサー。
▲お城の堀のイメージしたビオトープ。
たぬきの学校
▲カヤが生えてどうしようもなかった場所に、あるものを活かしてつくりました。▼
▲たぬきとは私のこと。モチーフは2003年まで森の里にあった青山学院大学厚木キャンパスです。キリストさん的なものは、ほとけさんになってシュールな雰囲気にしました。
▲コンクリートのマスを見たとき、これにアイビーが這っていたら厚キャンの雰囲気だと思いました。ここは大教室のG館。おてらなのでお地蔵さんに入っていただきました。実は腰のところで割れているので、G館がお地蔵さんのコルセットがわりにもなっているんです。みほとけへの尊敬、他者へのいたわりや優しい気持ちを表現しました。
▲かねは仏壇を買い替えたり不要になって、お檀家さんから預かってきたもの。ちゃんと揃えれば、ハンドベル・クワイアとか教会のてっぺんにあるカリオンみたいにきれいな音色になります。臨済宗ではお経のリードボーカルを殿司(でんす)というので、ここをカリオン殿司と呼んでいます。プロテスタントのメソジスト派と臨済宗は華美を嫌い、質実剛健な部分では共通点も多いんです。
▲ここはかいこのやしろ。この地でも昭和の前期まで養蚕が盛んで、近所の農家さんの納屋には、蚕室の名残があります。養蚕から切り替わったのがコメ、野菜、果物の栽培です。いまは伊勢原の主力産業です。
左にあるのは桑の木。実生で生えたものです。すごく勢力があるので、冬の間にばっさり刈りました。桑の木を御神木がわりにし、天覧試合をするアリーナ、人工浜のリゾートをイメージしました。
寒いですが、草木にとってはいいお湿りになりました。以上、境内箱庭めぐりでした。
寒いところで 作業したり 車や人を待っていると 眠くなってきませんか?〜どうげん