新お坊さんの智恵袋

どうげんが毎日発信〜きょうの広済寺・住職の予定情報をいちはやく!

めだかのビオトープ×たぬきの学校

7月盆棚経先のお檀家さまへ

天候の悪い中、微に入り細に入りお世話を賜わりまして誠にありがとうございました。8月5日のお施餓鬼に向けて、精進しております。どうかご自愛ください。

ご朱印受けのお客様へ

広済寺のご朱印受けは、らくがきのあるなしにかかわらず、全て予約制です。8月盆棚経準備と境内清掃に集中的に入っております。予定が立たなくなりますので、アポ無し、突然の来訪での筆耕依頼はおやめください。皆さまのご協力をお願いします。

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たぬきの学校には、リンがあります。左から右へ、また右から左へと、順番に鳴らすと、8つの音の曲になっています。ドとミとソがあるので、昔の東海道新幹線の4点チャイムもできます。いまのソ・ソ・ラ・ファ♯・ソもできるよう、今後、リンを調達しましょう。じぶんとしては、カリオンとかハンドベルのイメージです。リンは、お檀家さんが、ご自宅の仏壇を新調して入れ替えたりして、不要だから・・・・・とおてらに置いていかれたもの。

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▲たぬきも出没する森の学校。モチーフは青山学院大学厚木キャンパス。2003年に閉鎖され、跡地は日産先端技術開発センターになりました。赤レンガ倉庫や建長寺と同様、神奈川県の建物100選に入っていました。閉鎖後、はや16年。厚木開学の初期に学生だった方も、私を含め50代。跡地に碑もないのはかわいそうということで、禅の見立てでデザインしてみました。

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▲当時の厚キャンの雰囲気は、移転した相模原キャンパスが引き継いでいます。写真は4月に訪問して撮ったもの。

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▲噴水の使徒ヨハネ像は、高崎観音に。

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▲G館にはお地蔵さんに飛び入りご参加いただいたのは、遊び心ということで。

観音さんはきっとお子さんが遠足のお土産に求めたのでしょうが、ほかすのもしのびなくそっと六地蔵においていったもの。G館のお地蔵さんは無縁さんに無造作に置かれていたもの。経年劣化なのか廃仏毀釈の時代にエイっ!斬られたのか、真ん中で真っ二つに胴体が割れています。でも、コンクリートの中に入ってしまえばコルセットがわりで、違和感なくお元気な姿に!箱庭「ほとけはみている」のテーマの字面通り、立派にお仕事をなさっていますよ。

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▲正門の近くには、たぬきの鉢。かえったばかりの小さなめだかがいます。万が一のオーバーフローに備えた黒いものは、・・・・実は壊れてしまった電気炊飯器の釜なんです。

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▲お墓の香炉も上に向ければ、小さな池。ここにもめだかがいます。

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▲桑の木の下は、工具のプラ箱に雨水を貯めて、めだかのプール。

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▲大きな甕にはグレーチングを載せてちょっと日よけをしてみました。このほうが水質が良好に保てていいみたいです。ごましおの瓶に、崎陽軒の醤油差し・ひょうちゃんを入れて浮かべています。

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▲直射日光だと藻が生えて水が緑になってしまうんです。ここは近くの小川で捕まえてきた4匹のエビに捕食されたもようです。欠けた急須の口も、色違いのビー玉とお守りの打出の小槌の入ったごましおの瓶もオブジェがわり。

メダカは市販のエサは無い方がいいみたいです。ボウフラと藻と微生物を食べてじゅうぶん。エサをやっていたら、かわいそうな結果になってしまいましたから。今年は冷夏でまだ梅雨模様。たっぷりと雨水を貯めてめだかのビオトープにして、草木の水やりにも使っています。

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あるものを活かしたオブジェも増えてきました!これも遠足のお土産と思しき奈良の大仏さま。

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▲昨年暮れから始めた箱庭「ほとけはみている」への魔改造と作庭。東日本大震災の支援事業等で訪れた南相馬や釜石や仙台での思い出が作庭の動機でした。カヤだらけだった去年の夏から比較すると、手入れが格段に楽になりました。通路エリアを掃いて、植込みの草を抜くだけですむからです。一番多い草は猫じゃらし。量こそ多いものの、単純作業で済むのです。以前は、あきらめて放置かやりきれないのを承知で草取りでしたからものすごいストレスになっていました。箱庭になったおかげで、ほかの墓地エリアへの草の拡散を防ぐことができました。いまはみそはぎがそよぐ、淡いピンクのカーテンになっています。お盆のお供えにおつかいください。

作務は、すべてデザインだと思う。〜どうげん