新お坊さんの智恵袋

どうげんが毎日発信〜きょうの広済寺・住職の予定情報をいちはやく!

お施餓鬼の塔婆が全て書き上がりました!

昨日の晩で、広済寺のお檀家さまのお施餓鬼のお塔婆が全て筆耕完了。ご案内文書の封入も本日午前で完了し、メドがつきました。

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お経やご朱印受け等でのお時間のご協力をいただきありがとうございました。

^_^^_^^_^^_^^_^^_^^_^^_^^_^^_^^_^^_^^_^^_^^_^^_^^_^^_^^_^^_^^_^^_^^_^県庁学事課への提出書類など付随する作業もあって、なにかと文書しごとが溜まってくる6月。f:id:dohgen:20190627160822j:plain

▲やることを全部書き出して、頭の中の交通整理をしてから始めます。

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▲墨汁の跳ねがけっこうあがってしまいます。筆耕を仕掛ける前後はテーブルの拭き掃除から。

真夏でも真冬でも、塔婆書きのときはエアコンは厳禁です。エアコンをつけると空気が乾燥し、墨汁を薄めた水が飛んでしまい、墨汁が濃くなってしまうのです。その状態で塔婆を書くとネットリとした墨のダマができてしまいます。それを無理に急いで乾かすと、墨の表面は乾いても、内側がネットリ状態かダマになり、重ねたときに擦れて汚くなってしまうのです。塔婆の乾かしはエアコンやドライヤーでなく、じっくりと自然乾燥でいくのが良いのです。お蕎麦屋さんが美味しい乾麺にするために、乾燥をゆっくりと自然に任せるのと同じです。

暑いと言いつつも、まだまだ普通に筆を握れる涼しいいまがチャンスなのです。7月にもなれば、指先や二の腕までが汗だくになり、名簿を印字した紙にも塔婆にも汗がたくってしまいます。ということで、3年前からはお施餓鬼の塔婆筆耕は6月いっぱいの完了を目指しています。

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同じお名前の方もあるので、らくがきを添えてマークします。

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▲お住まいが桜台だからさくら。

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伊勢原地区にお住まいのこのおうちは。。。。。果物畑が近くにあるので、ぶどうにしました。

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▲こちらの方は、おてらの門前先なので本堂にしました。

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▲たくさん書いているうちには、失敗も出ます。左はお名前の最後の字と「家」がくっつぎすぎ。右は「家」と離れ過ぎなのと全体のバランスが悪いので却下。不良品は削りなおしはせず、即、お焚き上げです。飛びやハネの筆致が勢い余ってはみ出しそうになるのが、「聡」さん、「誠」さんなどの文字です。

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▲こちらは住職、つまり私がお供えする塔婆です。開山さん、歴代和尚さん、先先代さんと先代さんとそのご家族、太平洋戦争や東日本大震災で犠牲になられた方々、無縁さんです。私の字は習ったものではないのですが、隷書っぽいとよく言われています。

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▲塔婆筆耕は、あんない文書の作成とエクセルデータとの照合作業も同時に進めていくので、捨て紙もいっぱい。塔婆の梱包やら、書き損じやら、照合データの刷り直しなどで、紙ごみは段ボール10箱くらい出ますね。

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▲門前分のお申込み文書はお昼前に、郵便局へ持ち込みし、発送完了!台風予報ですが明日お届けの予定です。

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▲フィナーレ。広済寺お施餓鬼分の塔婆です。兼務する東円寺、慶徳寺の分はお世話人さんへすでにお渡ししております。

なんとか6月に間に合わせることができました! 書きおわったあと、文書を発送したあとは、難しいパズルがとけたような感じになります。今回はデータ系はwindows、文書系は全てiPadのpagesで作成し、半分くらいですが、脱windows をやってみました。

これからは郵便振替の資金到着チェック、境内と墓地の剪定や草取りやそうじ、お供物の発注、8月盆棚経のあんないハガキ作成などが続きます。系統だったしくみを一旦つくっておけば、役員さんに頼らなくても、ひとりでじゅうぶんできることだと思っています。

役員さんたちも、本業は農家さんだったり、お勤めだったり、お仕事は様々ですから、不慣れで間違いがあっても、責めることはできません。ならばどうするか?しごとの動線把握をよく考えて、誰にでもわかるようにすること。つまり、マニュアル化することだと思います。そうしたらたいした人手は要らないことがわかりました。

じぶんがつくったものが 想定通りに運んでいくのは 楽しい。〜どうげん