新お坊さんの智恵袋

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遠鉢御礼

お檀家さんへ

昨日の建長僧堂さんからの遠鉢受け入れに際しましては、托鉢、投宿等、たくさんのお檀家さんにお心遣いをいただき誠にありがとうございました。おかげさまで無事円成致しました。厚く御礼申し上げます。

ご朱印受けのお客様へ

本日早朝まで遠鉢受け入れで動いておりましたので、片付け、撤収等で動いております。必ずご予約の上でのご来山をお願い致します。

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▲雲水さんの到着に備えてこんな支度をします。わらじばきなので、足を洗うバケツ、洗足後、自由に歩き回れるよう雪駄やサンダルを用意しておくのです。お世話人さんと一緒にお出迎えをし、本堂でお経となります。

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▲法鼓(ほっく)をお願いしました。私が法事のときに叩くのとは、また違った感じです。僧堂では、法鼓をやった人がお経のステージに立つのですが、本堂が小さいので、あらかじめ定位置に座り、近くに座った方が鳴らしものをするようにしました。

 

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▲大きな声で元気よくお勤めをいただきました。お檀家さんも経本を手にし、読めるところは読み、目で追っていただきました。▼

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▲私は真ん中にすわって、先祖回向のなかで、きょうお集まりいただいたお檀家さんのお名前を奉読します。################################################

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▲書院に移動して茶話会です。お茶のお配りは、僧堂では供給と書いて くきゅうと呼ばれ、修行のきほんです。テキパキとこなしていただきました。

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▲雲水さんにステージに立っていただき、お話会。僧堂での日々の暮らしやご苦労等を伺うことができました。6名の雲水さんは、私の修行時代の先輩の方々のご子息やご親戚だったり、地の利、人の利で、皆さん知っている方ばかりということになります。

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▲広済寺は東円寺と慶徳寺も兼務しています。3つの地区を托鉢する時間が取れないので、茶話会でお席を回り、托鉢の代わりと致しました。

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▲書院で記念撮影。4名は分散してお檀家さん宅へ投宿、広済寺では2名をお預かりして一晩を過ごしていただきました。

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▲僧堂では一枚の木綿布団を柏餅のように2つに折った中で寝るので、遠鉢ではごくふつうの布団でぐっすりおやすみいただくようにしました。布団の暖かさを感じるのも遠鉢ならではです。ほとけさんと開山さんとの間は戸をしめて、布団を敷きます。開山さんも没後、670年後、広済寺で雲水さんを迎えたのをきっと喜ばれたのでしょう。窓越しにお顔がやさしく見えました。

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▲朝7時台。出立です。網代笠や荷物があるので、おてらの車と佐藤仏具さんの車で移動します。▼

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途中でお檀家さん宅に民泊した雲水さんを拾って、次の目的地、幢昌寺さんへ向かい、お引き渡しをして一完了。今回の遠鉢受け入れに関わったすべての方に、雲水さんは喜びをくださいました。どうもありがとうございました。

色んな人がいる。色んなやり方がある。工夫する。どれも僧堂で学んだこと。〜どうげん