箱庭の石組み
お檀家さんのアキラさんに、本堂前にあった大きな石の移動をお願いし、あわせて自力で他のレイアウト。「たぬきの学校」を含んだ箱庭全体のテーマである「ほとけはみている」ができました。
▲プラ舟に入った今後の資材もといガラクタまわりもスッキリ。お地蔵さんとガマくんのいるこのエリアはカヤが地下茎をすくっているので、灯篭の茎を寝かせて、何処かの国のエライ人に倣って、越境防止と致しました。それでもカヤは生えてきます。思い通りにはならないことを知る日々です。
▲箱庭全体では7つの石があり、たぬきの学校をもうひとつ石とみなせば、末広がりの8。終わりよければすべてよし。というテーマになっています。ブサイクだったジュゴン石は本堂前で下足の脱ぎはぎに使われていたアングルのまま深く埋めることにしました。発案した17世渓山和尚さまのアイデアを時空を超えて踏襲することにしたわけです。こんなにもブサイクで凸凹したジュゴンばりの石を下足番にしていたということは、きっと思うところがあったのでしょう。
▲こちらは本堂前の金柑や柏の木の下にあった、通称豆腐石。お檀家を抜けた墓地跡におき、オブジェ兼腰掛けとしてがんばっていただきます。
▲7つ石のひとつ。がま口石。たぬきの学校の体育館裏に置きました。
▲たぬきの学校〜正門前から噴水付近。モチーフにしたのは、いまはなき青山学院大学厚木キャンパスです。当時、多くの方は厚木は2回生までなのですが、統計学概論ができなかった私は、青山に通いつつ4回生までお世話になったので、様々な思い出深い学び舎です。一応4年で終えたので、よかったとしましょうね。ご幼少から内部なのにおしごとの関係で8年かけてという方もいらっしゃるようですから。。。
現在、日産先端技術開発センターになってしまった青山学院大学厚木キャンパス。往時はこんな感じでした。建長寺と同じく神奈川県の建物100選のひとつでしたが、跡地には記念碑もなく閉鎖から16年経ち、存在さえ忘れられてしまうのは惜しいことです。広済寺でモチーフのみながら、たぬきの学校として復活しました。噴水のヨハネさんは観音さん、G館にはお地蔵さんが飛び入り参加、ウェスレーチャペルは夢殿、万代記念図書館はバンザイ祈念図書館と身勝手ながらな変更となりましたが、禅的な見立てながら、かなり忠実な再現となりました。
▲季節の花を愛でながら、自然と足が向く回遊式庭園。初夏に向けベルガモットを仕掛け中です。カヤとの気長な戦い。植物の気質。水の有難さ。土づくり。いろんなことがわかってきます。
最近の発見!神奈川建物100選そのものがどうやらフェードアウト状態のようです。〜どうげん