新お坊さんの智恵袋

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箱庭オブジェ〜たぬきの学校

雨水の浸透マスの生ごみコンポストは2つあります。1つのほうがだいぶ土にかえってきました。発酵しているのでぬかのような、チーズのような臭いがします。燃し場の焦土と混ぜて、ベルガモットの施肥に使います。

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12月にあらかた完成したたぬきの学校。

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▲いまはなき青山学院大学厚木キャンパスをモチーフにした回遊式風の禅の庭。厚木キャンパスアーカイブさんのサイトhttp://atsugicampus.comを参考に、当時を思い出しながら作庭しています。正門、南門、学食棟、西門から、自由に入って歩き回り、初夏になればベルガモットなど草花を愛でるように仕掛け中です。

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▲きょうはH館からI館を石組みで表現してみました。しっかりと施肥をし、初夏のベルガモットを待ちましょう。アイビーは野生のもの。

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▲噴水は、ガラスの平たい皿に青系の陶器のかわらけと観音さんの見立てで。マンホールは僅かにサイズが足らず、雨水マスの蓋にならなかったものを再活用。まわりには煉瓦や甕のかわらけと赤色の小石で、沢の感じに。どれも境内に転がっていたり、ほかされていたものです。4年前、谷川岳近くでみた沢をイメージしてみました。この地中にはまだまだカヤの残党があり、かわらけから塩を撒き、水を浸透させ除去中です。生育よりも守りに入る寒いいまの時期に、塩で弱体化させるのが狙いです。

クッキー缶の神奈中バスも5台になって、K館の時計台も仲間入り。それっぽくなってきました。作庭しながら、それらしくなりそうなモノがあると、手を入れていくので、また変わっていくことでしょう。

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昨年の秋。アメリカに移住した留学生の友人が、30年ぶりに私を訪ねてきました。駅に迎えに行き、その足で校舎跡と下宿先だった場所まで運転しました。かつての学び舎がなくなったことは知っていましたが、かなりのショックだったようで、泊まっていった翌朝に、ひとりでバスを乗り継いで本厚木にあった昔のバイト先や学校を確かめに行ったようでした。

ちょうどその頃、カヤの除去のために、この箱庭エリアに平石をおもしに敷いたり、お檀家さんの庭にお邪魔してリサイクルのヒントをいただいていました。尺や大きさは違うけれど、当時の学び舎を思い出させるモノが自然とたまってきたので、復元してみることにしました。

東海道沿いには、平塚や大磯ならば本陣跡とか見附跡などの碑があり、往時を偲ばせるものがあります。厚木キャンパスはいまは日産先端技術開発センターになり、碑もありません。閉鎖後、16年も経ち、その存在すらもわからなくなってしまいます。建長寺と同様、神奈川県の建物100選だったものでもあるので、なんらかのカタチで残しておきたかったのです。

足らない部分は補ってみて、みなしてもらう、考えてもらう。石庭で石の塊を亀や鶴にみたり、水墨画の薄墨に空や雪を思ったり、それが見立てです。想像するから楽しいのだと思います。

あるもので つくっています。〜どうげん