お盆の風景〜平成30年
12日から始まった棚経。きょうは午前中が広済寺の門前、午後は兼務する平塚の慶徳寺の門前となります。
地元のお檀家さんは、こんな感じでご先祖さまをお迎えしています。絶対こうなんだ!ということでなく、なんとなく、こんな感じ。でも、仏さまがないおうちが初めてお飾りするとなると、結構、悩むみたいです。同じ伊勢原でも、郷里が遠くだったりすると、彼の地のやり方もあります。本家さんやご近所さんのを参考にしてみては?というご提案をしています。
▲朝7時頃お伺いしたオジさん宅。右上奥にある神棚には、地元のお宮さんのお札と、建長寺の般若札や管長さんの墨跡の短冊がありました。大切にしていただいてありがたいことです。
▲平塚の真田や中原などの地名が出てくる仏様の掛軸。ご縁があっていただいたものなのでしょうね。皆さまとても大事にされて、お盆にお飾りしていますよ。
▲コチラのおうちには、ご先祖さまと一緒に、私が昔に描いたラクガキも置いてくださっています。お戒名を文でなく絵で表そうと、大して考えもせず、自然と描いた思い出があります。こんなかわいいオブジェもあって、カワイイ。
▲建長寺の災難除けの掛軸。いつ頃のものなんだろう。
▲コチラは、昔、平塚で疫病が流行ったとき、建長寺の貫道老師さんが銘文を寄せ、版木を刷って、皆さんの快癒を願って配ったもの。モチーフとなっているのは慶徳寺にいまも残っている十六善神の彫刻です。平塚の小鍋島、伊勢原の平間あたりの方に多く残っています。
▲江戸の後期から近代にかけて、高野山に参拝したのでしょうね。新幹線がない時代ですから、さぞかし大変な旅だったのでは?
▲慶徳寺の門前のおうちにあった掛軸。十六善神の1幅ものです。おてらの建物の落慶式やお正月の大般若会などお祝いのときに登場する掛軸が、なぜかふつうのおウチに?印刷物でなく丹念にかきこんだものでした。オカアサンが十三仏もみせてくれました。
旧家さんが多いので、仏像や掛軸に歴史を思わせるものがいっぱいなのです。これからも大切にしてくださいネ。
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これが砂盛とか富士山とか呼ばれるもので、玄関付近や屋敷の入口に飾ります。
おガラやワラを焚いて、迎え火をします。撮影はけさなので、昨晩、やったあとの感じ。
富士山はいろんなカタチがあります。
いろいろあっておもしろいと思いませんか?
酷暑ではありますが、立秋を過ぎ、赤とんぼが舞っています。
明日は、伊勢原の市街地と平塚を回ります。
よいお盆バカンスを。〜どうげん