新お坊さんの智恵袋

どうげんが毎日発信〜きょうの広済寺・住職の予定情報をいちはやく!

明日はにちよう坐禅会です。

お知らせ〜本日の午後は西福寺さんへお施餓鬼出頭のため、ご朱印受けと抹茶席はおやすみです。明日のにちよう坐禅会は通常通りの開催です。


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バッハ・コレギウム・ジャパン・コンサートに行ってきました。

生できく数々の楽器の音が、カラダに染み渡りました。パイプオルガンの波動が胸にまで届きます。ルターの宗教改革から500年。上流階級だけだったおしえが、すべての人へのものにと変わったのは、日本における鎌倉仏教の隆盛とどこか通じるものがあります。おしえとは人を豊かにし、幸せにするもの。カタチは一神教多神教という文化の差はあっても、ゴールは同じではないか?洋の東西って、そんなに違いがないのかも知れない・・・・・と最近、思うようになりました。
海外からのお客様の受け入れなどをお手伝いしていると、他宗教への理解も必要なときがあります。独園寺さんでのクラスオンブッディズム、全日本仏教青年会主催のIBYE受け入れやマインドフルリトリート、そして学校での卒業生向けの礼拝と演奏会・・・・・など、意識して学ぶように心がけています。
14年くらい前に、宗教法学会という公開研修があり、会場が母校でした。当時、広済寺の書院の建設計画のなかで、「募財を半ばお願いするのは妥当か否か」をその研修の際、専門家の先生に尋ねたことがありました。先生のこたえは「グレー。」私がとった選択は、強制はせず、せんじゅさんの手のごとく1口千円の募財で賄うというものでした。経済の理論通りだったことがあらかたでしたが、意外な展開があったりして、壮大な実験だったと思うところです。じぶんなりに出したこたえは、「正確な事務方の裏付けと同じくらい、こころで接することの大切さ」でした。
でも、その学び以来、卒業生向けの招待もあり、学校へ毎年1回ですが通っています。実は建長寺さんの内局の掲示板に貼ってあった、宗教法学会のポスターがきっかけだったのです。

木魚や鐘の音がする。カリオンやパイプオルガンの音がする。線香のにおいがする。落ち葉をはく音がする。・・・・・そういうことが、あとになって、ひとの心を養うと思う。〜どうげん