新お坊さんの智恵袋

どうげんが毎日発信〜きょうの広済寺・住職の予定情報をいちはやく!

おはようございます

本日のご朱印受けと抹茶席は15:30までです。午後、市内に出向するのでお待ちのお時間をいただくかもしれません。よろしくお願い致します。

みそはぎの庭がいい感じになってきました。初夏の作務は気持ちいいものです。草むしりの時期になりますが、広済寺では除草剤を一切使わないんです。

↑雑草をひいたところには、タマリュウを植えて水遣りをします。タマリュウは境内のあちこちに植えたものが、根っこが詰まってきています。そこから間引いたものを使えば、根瘤解消と雑草よけと2つのしごとをやってくれるのです。
一手間、ふた手間かかりますが、タマリュウを植えた面積の分は、草が減らせるはずです。これを繰り返せば、相対ではタマリュウが優勢になり、かつ市松模様でキレイにするのです。↓

↓丹沢そばさんに分けていただいた蕎麦の実もこんなに発芽しました。

↑ここは草や雑木を焚いた場所です。かなりの量の草と木なので、下には運ばず、場所を決めて燃やしていました。ところが常に燃やしていないと、焼土になって柔らかくなったエリアが、たちまち雑草の溜まり場になってしまうので、蕎麦のタネを撒きます。蕎麦はグズっと米ぬかみたいに柔らかい土が大好きです。養分が乏しくても生えるので、秦野ではタバコの裏作にもなっていました。↑

いまの燃し場。常に焚いているので、桜島のように煙を吹いています。抜いた草を置くだけで、いつの間にか燃えているように木の塊をセットし、燃える仕掛けを作ります。熱風の通り道には、草が生えません。異常繁殖したカヤもこれで退治します。

苔みたいでキレイだと思ったセダムでしたが、繁殖力が強く、景観を乱すので、今は、見つけ次第抜きます。セダム同様、小さな草も地表に網の目のように根を張っています。むしっても生えるので、抜いたらその分は別のものを植えるを繰り返します。昨年までは必死に抜くことばかりでした。


↑桑の木も新芽を挿し木で増やしています。カイコを飼いたいのです。養蚕をやめた農家さんでも桑の木は刈らずにとっておくとか。成長がはやく、葉が茂り草が生えにくくなるそうです。



みやこのおてらのように苔むした石庭は、関東ではできないと思います。霧が出るような寒暖の差もなく、空気が乾燥しているからです。ならば、神奈川ならではの、温暖な気候や長い日照時間を好み、害虫もつかない強い植物がいっぱいの禅のお庭にすればいいのです。植えたものは、タマリュウ、ミツバ、山椒、明日葉、ベルガモット、桑、みそはぎ。鳥やミツバチやアゲハやモンシロチョウやセセリもやってきます。まるでいろんな国の飛行機が離着陸する空港のよう・・・・・。咲く花によって飛来するエアラインは違ってきます。楽しい作業なので、ハマってしまうのです。