慶徳寺の十六善神
〜お知らせ〜午後より明日いっぱい法務のため、清水へ出向致します。ご朱印受けと抹茶席はきょうの正午までとなります。明日、明後日もお休みとなります。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
慶徳寺は、広済寺が兼務する無住寺です。元々は円覚寺派のお寺として始まり、円覚寺さんでの決めごとには議決権をもち、かつ学問所みたいな存在だったようです。江戸時代の数百年の間に荒廃し、復活するにあたり、円覚寺の系統でご縁のある帰山光一禅師を開山とみたて建長寺派のお寺として再興しました。広済寺の開山が帰山光一禅師であり、そのご縁で昭和30年代まで幢昌寺さんが、それ以降広済寺が兼務となっています。
お檀家さんが輪番でおそうじし、よく手入れされています。誠にありがたいことです。
本尊はお地蔵さんです。
お正月のお経、大般若経をやるときにお飾りする十六善神です。多くのおてらで掛軸ですが、慶徳寺には立派な彫刻のものがあります。三蔵法師がインドから中国に戻る道中のお話が西遊記。三蔵法師がたくさんのみ仏や神に守られ大般若経600巻を持ち帰った様子をあらわしたのが十六善神図です。
地元の古老いわく、サクラノホウキノカミという有力者が伊勢原にいました。木札の文からその方がこの経典を捧げたことがわかります。その他にも、こんな大陸風の伽藍神があったりします。
この紙は、版木を刷ったもの。明治の頃、この地に疫病が流行り、時の建長寺管長だった貫道老師さまが平癒のために配ったそうです。貫道老師さまは建長寺に半僧坊を建立された方で、有名ですね。
ひとに歴史あり。寺に歴史あり。〜どうげん