新お坊さんの智恵袋

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East Asia IYBE Japan 2017 3

きのうはIYBEの3日め。主に東日本大震災慰霊となります。午前中は荒浜で慰霊法要と榴岡天満宮参拝、伊達政宗公の墓所瑞鳳殿への拝観。午後は日蓮宗大本山孝勝寺様での東日本大震災7回忌慰霊法要、フェアウェルパーティとなりました。アジア各国の人たちの仏教観と文化に、大いに触れた4日間でした。
津波に呑まれた仙台市若林区。いまも建物の基礎だけが残り、無惨なようすを伝えます。若林区の先が、荒浜です。私たちは全日本仏教青年会と国際仏教徒交換プログラムの一員として、海に向かって勤行をします。他にも自主的に訪れた方々に焼き芋とかちょっとした食べものを炊き出しみたいに接待するグループや慰霊モニュメントの除幕式の準備に追われる方々がありました。


ギャナ先生はバングラデシュ人の高僧です。パーリー語のお経に、みんながあわせていきました。

観音さんの前でも、お経をお唱えし、犠牲になられた方々へ祈りを捧げます。

ここでIBYEは2つに分かれ、ひとつはここに残りスープの炊き出し組、もうひとつは日本文化を知るために榴岡天満宮さんと伊達政宗公の墓所へのお参りとなりました。私は拝観のほうの引率に回ります。

榴岡天満宮さんでは、宮司さんのご配慮の元、本殿にて正式参拝をお許しいただくことができました。

用意しておいた、お稲荷さんのお弁当を乗車のときに、手渡ししていきます。

瑞鳳殿までの長い坂道。

中は伊達政宗公の墓所なので撮影は控えさせていただきました。昭和20年の仙台空襲でかなりのものが焼失してしまい、堂宇などは復元されたものがあります。

戊辰戦争の犠牲者を守る弔魂碑です。


ひと通り参拝が済んでから、きれいな坂を降りていきます。

仙台駅東口にある日蓮宗大本山孝勝寺様。ここでおてらさまと全日本仏教青年会共催の東日本大震災慰霊7回忌法要が営まれます。IBYEのメンバーもお経に参加します。彼らにとって、こうした震災法要に参加するのは初めてのことだと思います。

日蓮宗さんの荘厳で、勢いのある力強いお経と声明が素晴らしかったです。そして観音さんへののみ入れ式。あらかた彫りがすすんでいる観音さんに、仏師の先生とお弟子さんの手ほどきを受けながら、のみ入れをし木くずをお守り袋にしていただきました。遺族の方々に笑顔があり、嬉しくなった空気が大きな本堂に広がりました。こころにのこる法要でした。

夜は清月記さんの大きなホールで、フェアウェルパーティ。アルコールなしのお食事会です。プレゼント交換、アジア各国の出しものには歌あり、踊りあり、楽しい時間となりました。


IBYE開催ですが来年は韓国済州島です。

ことばの面で至らぬことが多々ありました。神奈川県仏教青年会会長として法要にも出頭するので、引率から外れては、また戻ったり、結構、ハードな日程でした。今回は、スタッフに加えていただき、ありがたい経験となりました。一番よかったのは孝勝寺様での法要です。12月に全日本仏教青年会理事長の東海林さん、救援委員長の吉水さんたちと、貫主様、執事様へのご挨拶で伺っていました。その折、「作法の違いとかそんなのより、まず犠牲者と遺族への祈りを」というお言葉がありました。お経をきくことで、津波のことが思い返され、吐き気、卒倒などもあるから医務室を用意してあるとも伺いました。でも、迫力あるお経と、観音さんへののみ入れ式と、二胡の演奏で、堂内の空気が明るく、笑顔いっぱいになったこと。最初、心配されていたことが、何ひとつなく笑顔になったことでした。これまでにはない経験をいたしました。