東日本大震災物故者慰霊法要〜相馬市
天台仏教青年会福島様と神奈川県仏教青年会との合同による東日本大震災物故者慰霊法要に出頭しました。
会場となった天台宗妙楽寺様からの眺めです。震災のあった年の7月に訪れ、今回が2回めとなります。あの時は、そこいらじゅうにひっくり返った貨車とか漁船とか、家財道具が波に呑まれて、太くて大きな柱だけが残った家があったり、信じられない光景を目の当たりにしました。
式中は撮影できないので、準備の様子です。
天台仏教青年会福島様のみなさまが一生懸命、最終打ち合わせ。慰霊法要にはわたくしたちの他、天台宗福島県教区のご住職様がた、妙楽寺様のお檀家さま等、総勢80名以上の方々が集まりました。法要は天台宗の法式で厳修されます。後半のほうで、神奈川県仏教青年会会長として祈願文をお唱えさせていただきました。
法要直後に記念撮影。写真はこの日の晩方、天台仏教青年会福島様が届けてくださいました。
法要のあと歩いて5分くらいのところにある慰霊碑へ向かいます。まわりにあった民家の跡地には太陽光発電のパネルがたくさんありました。
平成26年に建立された慰霊碑には、磯部地区で犠牲になられた方々のお名前が刻まれています。こちらでは神奈川県仏教青年会の歴代会長が献花をし、みなさまと諷経をします。近所の方々の中には、お位牌を抱えて、手を合わせている方々もいらっしゃいました。
高台にあった妙楽寺様。それより低い地区のほとんどが9メートルの黒い津波に呑み込まれました。蔵には、僅かながらに喫水線が残っています。
太陽光発電の施設。近くで見るとこんな感じです。
あれから丸6年。仮設住宅へのそうめんやかき氷のお接待、行茶、傾聴などで、お手伝いさせていただきました。神奈川県仏教青年会の現救援局長 西郊良貴師が天台仏教青年会福島様の方々と同じ修行時代を送られたご縁もあり、震災直後から支援活動が始まりました。たいへんにありがたいことです。思い返せば、支援についても「何かせねば・・・」という一心からのはずなのに、「特定の地域や団体を選んだ理由づけがない」という意見にも、事務局として悩まされたものです。とにかく動くことが大切なのに、公正の言い訳のもとに、運びが遅れるということです。同様に、大きな組織にせっかく集めた資金や物資を送っても、平等な分配の理由のもとに、実行が後回しにされるということもありました。
いまは数こそ減りましたが、相馬市の仮設住宅は約300軒も残ります。破壊された防波堤の再建はまだ8割。常磐道は復帰開通したものの、まだまだ大きな課題が残されているのを感じました。
来週は 全日本仏教青年会主催の震災慰霊法要で 仙台です。