新お坊さんの智恵袋

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トイレそうじマニュアル〜洋式編

禅寺ではお便所のことを東司(とうす)といいます。昨今、東司そうじによって、「成功した!」とか「思わぬ大金が入った!」とかが話題になります。サイトによってはグラフやチャートでその解説があったりします。わたくしとしては、発想が他力本願で馴染めないし、もし、東司そうじを熱心にやっているのに、大したことなかったと落胆させてしまったらどうなんだろう・・・・・とチョット心配になることもあります。「宝くじが当たった!」とかまあ、そういうこともあるのでしょうが、本業やいま目の前に起きていることをしっかりつとめた上で、東司そうじに取り組むべきではないでしょうか?どこをそうじするかを問わず、そうじとは、見返りを求めず、きちんきちんと丁寧に、無心に行うことに意味があると考えるようになりました。

広済寺の書院は、ハートビル法に準じているので、男性用、女性用とみんなのトイレの3つになっています。きょうはうちのみんなのトイレで、洋式便器のあるトイレのおそうじ方法を紹介します。タイプとしては一般のご家庭用に近いと思います。

先ず、サンダルを洗います。外の流しでやっています。洗剤は台所用の中性洗剤でOK。たわしにたっぷりつけて、上、底までゴシゴシ洗って、干しておきます。

こちらがみんなのトイレ。

わたくしは素手でやっています。道具はスポンジとトイレマジックリンです。

↑一番汚い部分からやります。馬蹄の内側と枠の部分をこすります。

↑便器の壺の部分。ウンチくんたちを吸い込んでくれる奥の方を届く範囲まで、手を突っ込んでこすります。

↑洗剤の泡を流しながら、スポンジを壺の中で洗います。泡が切れ、水だけになった中で、洗ってしまえば、もう汚いものではないので、バケツに収めます。

↑トイレクイックルで馬蹄の内側と枠についた洗剤をふきとり、↓壺にほかします。↓

便座のフタをふきます。おもて、うら、ちょうつがいを攻めていきます。

ゆるいウンチくんやチッチくんのハネがありますから、丁寧にいきましょう。きれいなように見えても・・・・・

けっこう汚れているんです。汚れがキツイときは2、3枚使います。

使用済みのクイックルは、すぐに流したらもったいない〜!壺にほかして、洗剤をシュッとかけて、そのまま放置。これで壺の水切り線にできる輪ジミの蓄積を防ぎます。
お次は窓です↓道具は3Mのワイピングクロスです。東京に出かけたとき、合羽橋のニイミさんで購入しています。元々はレストランのウインドウやドアノブやテーブル用。洗剤をそれほどつけなくても、特殊な繊維のおかげで汚れが取れてしまうスグレモノ。
窓ふきの1回めは、水を硬く絞ってふきます。

窓のサンと枠。ガラスも手の届く範囲でふきとります。だいぶ汚れがあるので・・・・・

トイレマジックリンを吹きつけてから、洗ってしぼって・・・・・

またふいて。

2.3回やっておきます。
ディスポーザー(汚物入れ)もチェック↓

↓窓ふきで汚れたワイピングクロスを洗います。

↓手すりをふきます。

↑手すりは、いろんな手が触るところなのでよくふきます。

また洗います。

便器まわりを除いた床面をふきます。

洗剤の残り分をよく泡立てて洗ってから、しっかりゆすぎます。

↑便器まわりには、軽くトイレマジックリンをかけてふきます。小さなお子さんや男性のチッチくんがあるかもしれないので念入りに。

↑ワイピングクロスはよく洗って、洗面台まわりの水気を切って、元のサヤに収めます。

↑手拭きのタオルを交換します。↑出入口側、↑つまりお客様が入ってこられたときに最初に眼に映る部分が山折り↑。座布団の正面と同じ要領ですね。これも禅的な心遣いなのです。

ロールの先っぽを三角折りして、ミッション完了のしるし。壺の中のお水ですが、来客がないようならもう暫く放置してもいいし、すぐにあるようなら流しておきます。

ハイ!できました。
だいたい25分くらい。正規に行なう坐禅、1本分の時間です。お施餓鬼の前や年末の大そうじのときは、以上のプロセスに壁面のふきが追加となります。
コツとしては
1.汚いところからやること。
2.ぞうきんの洗いを惜しまないこと。
ですね。
バケツだと汚れた水の中でゆすぐことになりますので、洗面台で水を流しながらワイピングクロスを洗っています。最後に、洗ってしまえば洗面台もきれいになります。

最後までスクロールいただきありがとうございました。次回は男性用東司です。

トイレそうじって 動画であげる ネタでも・・・ないかも〜どうげん