地蔵和讃
広済寺の六地蔵さんです。7体あるじゃないかって?左側の大きいのはリーダーさん。あとが六地蔵さんです。
足元の木札は・・・・・
賽院(さい)の河原地蔵和讃です。古文体なので・・・・・
今風にして、お話しします。
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賽院の河原地蔵和讃〜さいのかわら じぞう わさん
幼くして死んで黄泉の世界にやってきた子どもたち。父さん、母さんに会いたくて、歎き悲しむ姿。見ているのもツライ。
河原の石。ひとつ積んでは父のため、ふたつ積んでは母のため、みっつ積んではふるさと兄弟姉妹を思うしかない。
夕暮れどきになれば。鬼があらわれ、子どもたちがせっかく積んだ石の塔を壊してしまう。「いいか。おれだって好きでこんなことをしてるんじゃねえ。おまえらの親どもは、嘆いているばかりで、ついぞ供養というものをせぬ。なんとバチあたりなやつらめ。すべては、親よりも、はやくにここにきたおまえらの報いじゃ」
そこにお地蔵さんがあらわれて、長い長い錫杖で憐れな子どもを見つけては、袂にいれていく。
「辛かろう。辛かろう。この地蔵を父や母とせいぜい思うがよい。」
ありがたい お慈悲に 溢れる お地蔵さんよ。
おしまい
絵と文 どうげん
明日22日は、建長寺さんで外国人坐禅会です。広済寺組は、ただおさん、きわこさん、まさやさん、どうげんでお手伝いさせていただきます。13:00より、方丈入り口、大玄関で受付開始です。よろしくお願い致します。