新お坊さんの智恵袋

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ことし第1回目の合同供養

きょうは合同供養。これまでは、春と秋のお彼岸の中日とお施餓鬼のみだったのですが、ことしから回数が増えました。いわゆる、あげどきといって、少人数でおときをしない法事でも、結局は週末の午前を当てることが多いようです。仮にこれを全て受けた場合、あげどきで週末はふさがり、あとから発生する葬儀や納骨や四十九日法要の日程が取れないことになります。
そこで、「あげどきは原則・合同供養」のカタチをとって、10年以上にはなると思います。 みなさんから時間をいただけたことで、神奈川県仏教青年会や建長寺派宗務支所長のお手伝いもなんとかできたのかなあと思います。
お檀家さん側にも利点があります。例えば13回忌以降の遠い供養でも、毎回、おときも含めた法事としてやるか否かが、時に負担になることもあります。広済寺では、法事としてやる場合ならば、足掛け2年以内に到来するご先祖さまがあれば法事で一緒に行なうか、単発で合同供養で行なうか、そのどちらかをご提案をしています。おかげさまで定着してきました。

合同供養は10:30に書院に集合。お茶とお菓子を食べながら待合ですね。その折、きょうの第1回からは仏事相談のお話です。家族葬、密葬のお話では、「呼ばれるほうとしても、行くべきか行かぬべきか、困ったことがあった」「ホールが小さくて入りきれなかった」「あとから、自宅に弔問にこられるので、おうちのひとが大変になるハズ」というご意見もあって、関心の深さを感じました。
万事において選択の幅が大きく広がりました。日頃のお買い物も、いろんなおみせやさんを選んでいますよね。同様に、仏事についても、「テレビでやってたから」「ネットに載ってたから」だけでなく、その先を自分で探す時代になったという結びをご提案申し上げました。
11:00より本堂で法要をします。読経後は、めいめいさんのお墓の前で諷経をし、正午くらいに終了となります。きょうは3組10名のみなさんにご参加いただきました。
「お彼岸の合同供養の時より、小人数だから、ゆったりしていいみたい。」
「お彼岸は雨に祟られることも多かったけど、昨日みたいな風もなくてよかった。」
「霊園とおてらの墓地の違い、家族葬のこと、散骨のことも、わかってよかった。」
など、応分の成果があったようでした。

あしたはにちよう坐禅会と写経会です。ご参加お待ちしております。