新お坊さんの智恵袋

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塔婆がキッチリとかけるのはなぜ?

おてらさんによって、さまざまな方法がおありだと思いますが、広済寺ではこんな感じになっています。

法事の塔婆のおもてとうらです。じぶんの文字で版をとったものになっています。

1本目をおもて書きします。完全に乾くまでには、時間がかかるので・・・・・

残りの分の裏がき、つまり年月のほうを先行してかきます。広済寺の墓地は自然の豊かな土地にあります。土埃や風雨に晒されたり、根っこに虫がわくので、法事でお供えしてから、だいたい5ヶ月ちょっとで、下げています。

墨汁は墨の華。塔婆や表札にも使える濃いめの墨汁です。ちなみに、イラストもこの墨汁と水彩画用の筆・ラファエルで描きます。塔婆の筆耕には、コシが強く、毛先がバラけにくい塔婆用の筆を使います。なお筆耕中は、夏でも、冬でも、エアコンはたきません。空気が乾燥して、墨汁の水分が飛んで、やたら濃くなってしまうからです。その状態でかくと文字にダマが残ります。それを、さらに重ねたり、ヒモで結わいたときに、擦れて汚くなってしまうんです。

裏がきした分が、完全に乾いたら、おもての筆耕です。

1本決めたものをお手本にし、右に置きます。横の文字とほぼピッチが合うように書いていきます。

書き上がったものは、キチンと揃えていきます。

ときに失敗もあります。

表面を削って、また使ったとしても、滲みは避けられないので、ボツ。明日の朝課でお焚き上げします。

さあっ!筆耕完了。塔婆用の筆は、水洗い厳禁。穂先を揃えてそのまま乾かします。硯と水さしは、中性洗剤をつけてタワシと指の腹を使って丁寧に洗います。硯は15年くらい前に、松島の瑞巌寺さんの門前のお店で買ったもの。いまも大事に使っています。

1本決めて、横に合わせてかいていく。・・・これだけのことなのですが、「キカイでかいているのでは?」と、みなさん不思議に思われるようですね。
以上。塔婆のかきかたでした。実は、広済寺の写経会では、上記の方法を応用しています。なぞらないほうが、ご自分の書き慣れた文字で、はやく、ラクに、そして、上手に般若心経がかけるんです。よろしかったら、こちらも↓どうぞ。ご参加お待ちしております。次回の写経会は11日です。

「そうだ どっか 行こー」もよろしくお願いします。