新お坊さんの智恵袋

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お盆の風景

おかげさまをもちまして、12〜14日と3日間の棚経をまわることができました。残すは明日15日の伊勢原市街地と平塚です。お盆のお飾りについて、みなさんの関心がとても高く、アクセスが一日で100超えとなり、驚いています。

 

お盆でまわっている先のようすをレビューしたいと思います。みなさんのお住まいのほうと比べて、同じようなところ、違うところ、いろいろあると思います。f:id:dohgen:20170814164757j:image▲道路の端にある土や砂を盛ったものを地元の方は、富士山ともよんでいます。迎え火のとき、線香を焚きます。

f:id:dohgen:20170814164825j:image▲富士山にはお菓子の入っていた缶でつくったものや、市販の組み立て式のものなどさまざまです。横浜の馬車道にある神奈川県歴史博物館では、伊勢原市下平間の富士山がサンプルとして展示されています。f:id:dohgen:20170814174004j:image▲古い母屋から見つかった持仏です。ご先祖さんが大切にしていたことでしょう。f:id:dohgen:20170814174733j:image飾り方もおうちによってさまざまです。仏壇の前にテーブルを出して、お飾りするもの。仏壇から本尊さまやお位牌を出して、別の部屋や廊下にあつらえた祭壇にお飾りするもの。いろいろです。

f:id:dohgen:20170814164843j:image▲ご先祖さんのお戒名入りの灯籠。きれいですね。f:id:dohgen:20170814174855j:image▲小鍋島では、ご先祖さまの時代から大事にしている掛軸をお飾りするおうちもあります。これは、奈良・東大寺の大仏さまの絵とき図。f:id:dohgen:20170814175257j:image高野山にお参りし、授かった先祖供養の掛軸の位牌のようです。江戸時代ですから、相模の国から高野山へ行くのは、ヨーロッパ旅行のような感覚だったのではないでしょうか。f:id:dohgen:20170814175912j:image▲私が兼務する慶徳寺門前でみた富士山。f:id:dohgen:20170814180026j:image▲お迎えをしたあとですね。f:id:dohgen:20170814180120j:image阿弥陀さんをしっかり信心することで、来世へ無事に行けるというメッセージのようです。かぐや姫とかSFの世界を彷彿させます。f:id:dohgen:20170814180446j:image十六善神図です。三蔵法師がインドに渡り、大般若経を中国に持ち帰る道中を神さまとほとけさまが守った様子が描かれています。臨済宗のお寺では、大般若の儀式に十六善神をお飾りします。お正月や本堂や庫裡が完成したときの落慶法要でよまれます。

 

酷暑のなか、棚経に伺うの私も、ご準備をされるお檀家さんも、こころをこめて仏道実践。みなさんの元気な顔に安心しました。明日の棚経は、伊勢原市街地と平塚です。

 

はてなブログに切り替えてから、はじめてのオマケいうか号外になりました。〜どうげん