新お坊さんの智恵袋

どうげんが毎日発信〜きょうの広済寺・住職の予定情報をいちはやく!

大阪の食(SHOCK)

会議などいろいろな所用があって、関西へは年に7、8回は往復しています。ことしは、まだ2回め。予定が重なったりして、時間が取れなかったのです。秋から年末にかけては行事続きとなり、2日も取れる日にちがほとんどないので、15日の朝、急に出発を決めました。午前中に法務と墓地のそうじをすませ、小田原に停まる14時の便で大阪に向かいました。
大阪は、東京とはまた違う大都会です。大胆な発想で新しいものをどんどん取り入れたり、いにしえのものを非常に大切にする大阪は、つねに影響を受けているまちでもあります。
たとえば・・・昭和3年に完成した御堂筋線は、50年、100年先の将来を見越して大きく作られたといいます。新世界の草創期は、ルナパークと呼ばれ、いまのTDLやディズニーシーよりもはるかに華やかな楽園がありました。新世界の界隈、阪堺電車、心斎橋の百貨店・・・など、まちのあちこちに昭和の面影を、残しているものがたくさんあります。
大阪の人は、道を尋ねても、「○○駅までやったら、こけても3分や」とか、コーセツ市場で「おばちゃん、こないだ買うた腐っとたでぇ」「悪いなぁ〜こっちおまけしとくさかいに」「これも、イッてるやんけ」とか・・・どこかに必ず笑いを入れます。学生時代に、大阪人の先生の表現論の授業があったのですが、一緒にいた韓国からの留学生が「あの先生は、冗談ばっかり言って、全然授業になってない。最後までまともなことを言わなかった。俺たちはお金を工面して日本にやってきているというのに・・・」とぼやいていました。アメリカの人も、ことばのやりとりに、どこかジョークが入ります。大阪とアメリカはノリが似ているから、親しみやすいのかも・・・。これは最近になって、じぶんなりに感じはじめたことです。

米原を過ぎると、近江平野が見えます。たんぼは、半分以上、刈り取られていました。これから新米の季節。伊勢原は10月に稲刈りなので、滋賀はかなり早いんですね。

▲新世界は、毎回、必ず来ています。真っ赤やオレンジ、黄色のネオン。関東ではありえない色彩。コテコテな感じが、大好きなのです。

▲大阪といえばお粉モノです。モダン焼きは、あとを引く濃いい甘辛な味です。大阪の食べ物はいろいろ試してみました。お寿司やおさかななら神奈川のほうが、ネタもシャリもおいしい。串カツはお店によって油がきついし、ソースの二度漬けは絶対ありそうなので・・・最近は、お粉モノだけを狙っています。

恵美須町からの通天閣
今回の目的は、昨年、南御堂で開催された全日仏青の大会行事の折、中沢新一先生のおはなしに出たきた大阪の多様性を、じぶんなりに確かめること。そして買い出しです。

車上荒らしの注意を呼びかける札。こういうモノ言いって、関東ではしないと思います。(天王寺駅前で)

▲バス停の「おりば」の字体も、どこか古めかしい感じがたまりません。(天王寺駅前で)

大阪ではエンジョイ・エコカード(一日券)を使います。地下鉄、バス、ニュートラムが乗り放題なので、5回以上、乗り降りすれば元がとれるありがたいきっぷです。券売機で買えるのですが、どのボタンから進めるのかが、ちょっとわかりにくいので、初めての場合は駅員さんにききながら、操作するとよいでしょう。
朝、一心寺さんを拝観して、御堂筋線で北上し本町(ほんまち)に向かいました。ここが船場です。阪神高速の高架下に延長1㎞にわたり、地下鉄の駅とも直結しています。テキスタイルやファッションの小売や卸が集中するビル街です。船場では、庭やお墓のそうじをするときに着る作業用のジャージやシャツを買います。たいへん安くて、丈夫なものがあります。1年前に買ったジャージは2本で1,500円。毎日、洗いざらいしても、現役です。

船場合羽橋同様、問屋街なので、日曜・祝日はお休み、夕方5時にはお店が閉まりだします。

▲お昼は船場の地下街で。自由亭さんでカツレツにしました。洋食屋さんの王道を感じます。毎回、訪れています。

▲大阪は水のまち。京橋で降りて、運河の水面をみていたら、町工場のキカイの音やサイレンがして、とても懐かしい気持ちになりました。
いよいよ帰り。新大阪では、地下街にあるめっせ熊さんへ行くことにしています。

▲豚焼きをお願いしました。非常に人気があるお店です。以前、注文していたものが、新幹線の時刻に間に合いそうもないことがあったのですが、丁寧に応対してくださったことから、毎回、ここですね。

▲大阪はお好み焼にかけるソースにもこだわりがあって、いろんな種類があります。ソースが行く場所で、毎回、違うなんて関東ではありえないことです。甘かったり、酸味がしたり、フルーツが入っていたりします。お好み焼を待つ間、小皿にとって、なめて味わいを確かめてみると楽しいかもしれません。

▲牛スジとこんにゃくで出来た、どて焼きです。

たった1日半の旅でしたが、伊勢原のお米を無性に食したくなりました。違う場所に出かけると、じぶんの立ち位置を振り返ることができます。古人曰く、「旅は金がかかる。でも世間がわかる」

大阪では、お粉モノがおすすめです。大阪だいすき。〜どうげん

追記:
毎日、たくさんの方々にアクセスいただいております。どうもありがとうございます。きのう。心斎橋のリンゴ屋さんで、はじめて「愛」を買いました。これまで、ガラケー、パソコン、デジカメを使ってきましたが、世の中が変わりすぎました。まわりの方々が、最新の飛行機や進化した新幹線に乗っているのに、まだ汽車にのっているような違和感が、最近とくに強くなりだしたからです。リンゴ屋さんでは、「愛」の使い方の研修会もあったのですが、先生役のスタッフさんは長髪に半ズボン。世間では何かとドレスコードがうるさいのですが、気にも留めず、淡々と操作を説明されていました。セールスも、しつこく勧誘するのでなく、なにか非常に新しいものを感じました。ず〜っとPCは「微細柔」しか使ったことがなかったので、だいぶ勝手が違い、慣れるまでかなり時間がかかりそうです。あさってから、無線LANがつながります。日記も「愛」から発信できれば、画像はかなりきれいなものになるでしょう。