新お坊さんの智恵袋

どうげんが毎日発信〜きょうの広済寺・住職の予定情報をいちはやく!

Tiger

昨年の夏。プールがオープンになった頃に、出会ったキジトラです。もう1年のおつきあいになります。まだ、公園に捨てられたばかりだったのでしょう。エサ欲しさに、他のねこと闘って、「ボク、強いでしょ?ねっ。だから。。。ちょうだい?」と言わんばかりに、人さんにアピールします。そんな、賢いところがかわいくて、タイガーと名付けたら、他の人たちもタイガーと呼ぶようになってしまいました。ほぼ毎日かわいがっています。秦野の運動公園にいます。
ねこにも言葉があります。

しっぽをピーンと立ててやってくるのは、親愛の証拠です。赤ちゃんのとき、排せつしたあとをお母さんが舐めてきれいにしてくれるので、甘えたいときは、幼少の頃を思い出し、こんなポーズをとります。

「ゴロにゃん〜遊んで〜」

「ウム?・・・」他の車の音や、ジョギングの人の会話、野球場からのバッティングやアナウンスの音を聞くと警戒します。

とろ〜ン。「眠いなぁ」

スフィンクスでおすわり。


まさやさんがプレゼントしてくれた櫛で、ブラッシングをします。

たくさん毛が抜けます。ねこはじぶんで毛づくろいをして、食べてしまうのですが、排せつがうまくできないと体調が悪くなってしまいます。ねこは本来きれい好き。トイレをみせません。広済寺にいる野良猫には、がまんができなくて、本堂や玄関など、あらぬところで、毛がいっぱいのまゆみたいなうんちをしていることがあります。できるかぎり毛を梳いてやるのは、最高のごほうびなのです。

おなかを見せて、もっともっととねだるのは、完全に信頼している証拠です。

ねこと遊んでいて、口ずさむのは、矢野顕子さんの「わたしのにゃんこ」です。→https://www.youtube.com/watch?v=Ov4dGUp2xnU
平塚の祖母は、生前、道で死んでいるねこを拾ってきては、実家の家墓地のそばに、いけていました。そのおかげなのか、バイクの接触事故にあったときも、すぐに退院してしまいました。祖母は心臓を患っていましたが、本当にしんどかったのは、入院して最後の一週間だけでした。だから、最後はねこが冥土に連れ立ってくれたのだとじぶんは思っています。動物にやさしくすることは、すべてのやさしさに通じます。全部がそうであるとはいいがたいのですが、「ちょっと偏屈だな〜」と直感する人は、木や花を愛でたり、動物をかわいがるということをしたがらない傾向にあることを、経験則としても学んでいます。

「われ以外、みな師   作家 吉川英治」〜わたしもそう思います。どうげん