新お坊さんの智恵袋

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梅雨のまえに

梅雨になると、雨で外作務ができないのと、お施餓鬼の準備に入るため、庭作務を早めに仕掛けています。

▲ここはおてらで死んでいた蛇を埋めてあります。水と経済を司る水神さんの箱庭です。ミントとセダムがいい感じです。

▲坂道も雑木を伐採してさっぱり。それでもお盆までには、また生えてきます。

▲お墓のてっぺんにある庭。崖の雑木は取り切れないので、伐採した草木を運んでは、焚いていきます。

こちらのオブジェは素焼きの鉢、お地蔵さん、かまどの残骸、お墓のパーツ。

▲左に見えるのが和式便器と土管です。

▲茶色い壺は醤油を保存していたものです。お檀家さんからいただきました。この庭は昔ながらの禅寺生活を表現しています。

▲野焼きをすることで土の中の毒虫が減ります。茎を切られた笹は、「負けじ〜」と根っこを活性化してくるので、土止めになるのです。

▲北門の守衛さんがわりのお地蔵さんです。江戸開府の頃、彫像されたものです。

▲ボンボンの花も咲いてきました。

ガクアジサイもきれい。

▲お地蔵さんの箱庭は、みそはぎとボンボンの地下茎が張っているので、草がほとんど生えないんです。ここは元々、墓地でした。その地権の方は区画に草花を植えていました。書院の建設に反対し、離檀されてしまったもののグリを残したまま去って行かれました。更地にせず、そのまま箱庭として生かして現在に至っています。
新区画のエリアも庭園になっています。ことしは、みそはぎ園になりました。都会にお住いのお檀家さんは、お盆になるとみそはぎをわざわざ買っていらっしゃるので、毎年ポットに苗を分けて差し上げています。

▲2月から小さい根っこをとっては、植えてきました。


▲地下茎が都会のガス管や電気回路のように、地中に張ってくるので

▲雑草が生えにくくなるのです。

▲去年はセダムだけだったので、雑草の勝利でしたが、今年こそ!

空地は箱庭にして、根を張るものを植え込み、なるべく除草剤を使わない境内をめざしています。おすすめはミント、明日葉、みそはぎ。全体のグラウンドカバーにはセダムを使います。オブジェは境内に転がっていたものです。でも、うまくレイアウトすればこんなにきれいになります。それが結構楽しいのです。最近では、お檀家の方だけでなく、庭好きの方も、毎日のように見に来られるようになりました。

来月はプール開き〜どうげん