新お坊さんの智恵袋

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26年年回忌繰出表が完成しました。

年回忌繰出表。もう少し早めにやりたかったのですが、秋に行事が多かったので、ことしも12月になってしまいました。
こんな感じで作成します。

過去帳を照合します。データ上でのお施主様のお名前、住所変更など軽微な相違点を徹底的に洗い出します。いわば情報の棚卸ですね。

▲当該するご先祖さまを短冊に筆耕していきます。

▲A3の紙を用意してから。。。年度ごとに

▲間違いのないように、バランスをとりながら貼っていきます。

▲結構、細かい作業がたくさんでてきます。古いものとの体裁を考えたり、差し替えたり、厳修できなかった方の分をカルテへ移したり、兼務の分は世話人さんへ送るためにコピーをとったり・・・。今回はヨシダくんに庶務をお願いしました。正味で丸3日はかかりますね。かなり重い作業です。

▲ようやく完成しました。今回作成したのは26年度分です。「えっ!来年は25年でしょう?」
わたしの場合、25年度分は去年にすでに掲げてあるのです。今回作成したのは26年度分になります。
なぜかというと・・・
26年1月から2月初旬に命日が到来する場合、ご法要は12月から1月にかけて行なうことになります。日程の予約やお施主様が親戚の方への連絡することなどを考えると、9月頃には準備で動き出すことになります。よって、26年だからといって、26年に出していては遅いのです。
 最初のうちは、感覚的に(いや間隔的に?)なかなか理解できなかったようです。ほかの多くのお寺さんでも、こんな方法をとっていないからです。
 いまでは、2か年分の掲出に、お檀家のみなさんも慣れてきたようです。本家さんが多いので、数年おきにどなたかの供養をすることになります。2か年分ならあわせて行なうこともできるのです。
 かつて寺院ソフトで作ったことがありましたが、「おつさんの字じゃないと読めないんだよね〜」のひとことで、すべて筆耕しています。内部処理はエクセルですが、表現はアナログです。
 エクセルを縦書きにして、電子過去帳にし、年回忌にあたる年度だけ切って貼れば、ラクになるのではと考えたこともありました。しかし、お名前や戒名には辞書にも載っていない異字体があったり、キカイでは細かい表現はできないのです。当面はこんな感じで作っていくことでしょう。

抽象的なものを表現するのは難しい。常識だけには、とらわれない〜どうげん