新お坊さんの智恵袋

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セダムの庭②〜お地蔵さん

お墓のいちばん北にはお地蔵さんが鎮座しています。

△グラウンドカバーはセダムです。

△うしろには花が咲いて仏さまの光背のようです。

△夏の終わりまで咲いています。お檀家さんからわけていただき、こんなに増えました。残念なことに名前がわかりません。ご存じの方がいらっしゃいましたらsagedohgen@shore.ocn.ne.jpまで教えてください。

△お盆のお花、みそはぎです。仏さまの水向けに使います。

△梅雨になると、セダムは黄色い花を咲かせます。

△白いガクアジサイ

△割れたクリスタルもオブジェ。夏までにはセダムのみどりが身をまとうでしょう。

〜「お地蔵さん」について〜
★テーマ★
ここは「あいさつ」をイメージしました。北口から入ってきたひとにも、「おはよう〜」、「こんにちは〜」。出ていくひとにも「おつかれさま」、「また会いましょう」、「道中ご無事で」とお地蔵さんが祈りをささげてくださいます。彫りには江戸開府まもないころ刻んだと記してあります。大変固い石質で、劣化がないしっかりした、お像です。

★日々のお手入れ★
「お地蔵さん」の庭は完成形です。花とみそはぎが根っこを張って草がほとんど生えません。まわりが万年塀や石塔になっており、風向きで草の種が飛んでこないのも一因かもしれません。きれいなうえに手間がかからないので助かっています。

★エピソード★
 ここは、昔は墓地の区画でした。が、持ち主の方は、書院千手閣の建設に大変な反対をなさってお檀家を離れて行きました。石塔はなかったのですが、周りには石で固めたグリがあります。「お墓を建てることは当面ないだろうから」と花壇にしていたのです。すべて更地にしたところで撤去費用がかかります。しかも、どなたかが使ったところを新たに墓所に求める方はありません。
さて。どうするか〜?
 ちょうど同じ頃。無縁墓地にあったお地蔵さんを
「あんまりいいものだから譲ってくれないか」
という方がありました。古来から「山から里へ」といい、おてらのものが在野に下るのはよいことではないんですね。でも。そういうことばを発するのは、無縁さんに無造作に置いてあるのさえ、気づかないでいたじぶんの責任と深く反省。そこで、いちばん北に移転し、守り仏になっていただくことにしました。柔道部だった高校生兄弟クンと3人がかりで200㎏のお地蔵さんを担ぎだしました。草花を植え、できあがったのがいまのカタチです。
 実に自然な感じの、いい庭になりました。時間はかかりましたが、文字通り、「禍転じて福となす」ですね。困ったことが、むしろ、、、というか。。。いやいや、、、完璧なまでに良い結果を生んでくれました。「来る者は拒まず、去る者は追わず」、「いつでも自在」が、この箱庭の、内なるテーマなのです。
 お地蔵さんのある北側はふだんから「裏口」とか「うら」とか言われ、影のイメージでした。でも。。。お地蔵さんが鎮座したら、もはや裏口ではなくなります。
「うらとかおもてとかというのが、そもそもおかしい。西には大山。南には平塚の街並みがあって、小田厚や新幹線は田園地帯を突っ走る。都会的なものと牧歌的なもののコントラストはおもしろい。高麗山も見える。東には厚木のアクストタワーもある。じゅうぶんに借景になる。もし、これが京都の大文字だったら・・?」と、いろんな想像をしてみました。
「どこからみても墓地を美しくみせるにはどうしたらよいのだろう。」
お地蔵さんの移転をきっかけに、私は、「うらおもてのない美しさ」を考えるようになります。そのあたりは、またいずれ〜。

セダム大好き〜!  どうげん