新お坊さんの智恵袋

どうげんが毎日発信〜きょうの広済寺・住職の予定情報をいちはやく!

「いつもお墓をきれいにしてくれてありがとう」
「ことしも残り少なくなりました〜」
「いつもお世話になっております〜」
「いえいえ。こちらこそ〜」
玄関でこんな会話が飛び交う季節になりました。お歳暮はだいたい業者さんからいただくことが多いのですが、きのうお檀家さんのオトウサンから北海道の新巻鮭がクール便で届きました。
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▲子供の頃、神棚に飾ってあったような大きな鮭です。冷凍でこちこちなので、常温で解凍。輪切りにして冷凍庫へ保存します。大きなおかしらとしっぽは生姜と清酒と味噌で焚いて、あら煮風にしました。煮込むこと数時間。目のまわりやカマはコラーゲンたっぷり。きのうは終日、かきものでした。気のせいかもしれませんが、目玉をいただくと、視力が回復します。あら煮の特におめめの部分は、意識して摂取しています。

▲きょうは大根菜とあら煮でできた鮭のほぐし、まぜごはんにしてみました。バターを混ぜて、北海道風です。ちょっと生のクセはありますが、これが鮭の本来の味。缶詰の水煮や味噌煮とは風味が全然違います。口に含むと、目やこめかみあたりからも、うまみを感じるようでした。
魚はさばくのが苦手でしたが、なんでも挑戦。手間暇かけることが大切なのです。自然の食材はプロティンやアミノ酸よりも勝ります。冬は根っこのものや寒いところで育ったものを摂取すると元気になります。どんなものでも心を込めて使い切る。これも精進料理ですから。
どうげん