新お坊さんの智恵袋

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殿司寮の整理

 断捨離が進んでいます。殿司寮(でんすりょう)とは法衣を置いたり、塔婆をかいたりする部屋のことです。日中は襖を閉めて塔婆を書いたり、着替えたりします。夜になると絵を描くので、襖をはずして、画材道具をすぐにとりだせるようにしています。
週末の法事になれば、お施主さんの受付の場として使っていただいています。
 
 衣類はきちんと片付けないと、いま手元にじぶんが何をもっているかすらわからなくなり、無駄なものを買うことになってしまいます。身にまとうものが大きいので、ややもすると、衣類が散乱してしまうのが気になっていました。
 トレーナーや作務着は厚手でそれなりにかさばってしまうのに、きちんとたたもうとするから、後回しになってしまうのですね。ならば、たたむ回数を1〜2回程度のままでも収納できるようにすればいいと考えました。片付かないのは、収納に無理があるからです。ひとつの引き出しに一品としました。
  
 だれが使ってもいいように、すべての引き出しにテプラを打って中味がわかるようにしてあります。こうすれば、スタッフが洗濯物を取り込んでも、「たたむ」から「しまう」までをしごとにしてくれますから、自らの手間を省けるのです。
  
今回の結論は、
1.ひとつの部屋を時間に応じて、使い分けていく。
2.人の出入りが多くなるから、常にそうじするようになる。
3.整理がついていれば、だれかにそうじを頼んでも、問題ない。
4.だからいつもきれい。この繰り返し。
空間は、「じぶんのもの!」と独り占めしないほうが、じつはきれいになります。

捨てる、再活用する、整理する。ものを捨てて、機能的になっていくとどんどん身軽になります。

どうげん