新お坊さんの智恵袋

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振込の落とし穴

先週、銀行のセンターさんから、電話がありました。
「さきほど受けた振込ですが、相手の銀行さんから、名義が違うと照会が入っていました。ご確認お願いしたいのですが・・・」

 午前中に、窓口から、業者さんへ振込をしました。口座から払出伝票を起こして、業者さんの銀行口座宛に振り込んだのです。いつもはネットでやってしまうのですが、金額が大きいため、払い戻すときに、身分など確認を求められます。さらに別の口座に資金を入れ換えてから、おてらに戻ってネット送金するのが面倒なので、窓口で済ませてしまおうと考えたのでした。
 とはいえ、振込件数が6件。これに払出伝票を起こして、振込伝票に書いていると結構な手間です。業者が持てきた請求書の書式はバラバラン。いやになる作業です。そこで、スタッフを同行させて、一緒にやってもらうことにしました。スタッフには、経理や財務の経験はないのですが、まじめで、事務系はいつも、きっちりこなしてくれます。
「多少、記入に間違いがあっても、窓口で受けるんだし、あれば、なにか言ってくるさ!」
と思った私が甘かったようです。
 センターさんからのお尋ねの原因は、スタッフが記入した伝票。株式会社をつけず、記入したため、はじかれたのです。

でも、おかしいと思いませんか。ネットで送金するときは、相手方の銀行名、当座か普通か貯蓄の別、口座番号を入力すれば、相手方の名義人まで画面に出てきます。同じ全銀オンラインを使っているはずなのに、支店で受けた段階で、名義人が違うとなぜわからないのでしょうか?
センターさんの方に言いました。
「確かに、株式会社、カッコ株を入れなかったのは、スタッフがいけない。でも、窓口でありがとうございましたと返す以前になぜ、わからないの?」
「申し訳ございませんでした」
「・・・・・」
「組み戻し手数料として、別途840円かかりますが」
「仕方ないでしょう。でも、もう窓口では送金はできないなぁ」

ともあれ、メガバンクゆえの、支店間の送金は無料です。一定金額以上の残高キープと毎月投信をやっているのでATM時間外手数料とコンビニATM手数料は無料という恩恵を長年受けています。それを換算したら許せるかな?「今回は、まぁ、いいか」にしました。

 スタッフが一生懸命記入してくれた伝票を見ると、「カブシキガイシヤ ○○○○ ダイヒヨウトリシマリヤク ・・・・・」となっていました。升目が30くらいあるから、知らない人はこういう風に書いてしまうのですね。株式会社は(カ)、有限会社は(ユ)、宗教法人は(シ)とあたりまえに書いているじぶん。(カ)や(ユ)がつくかつかないか、前なのか後ろかで、送金できないことを知っているじぶん。それは、たまたま、経験があったからだけなんだ。やはり、きちんと伝えないといけないんだと考えさせられた出来事でした。

 業者さんからの請求書には、何行かの銀行名と振込先が書いてあります。ところが、昔の屋号だったり、社長さん個人の口座だったりして混乱することがあります。また昨今、銀行の統廃合が進んでいますので、口座が変わってしまう場合もあります。そこで、定例的に振り込む業者さんについては、
☆振込先の銀行名は1つに絞ること
☆預金種別、通帳上の名義人を請求書に明記してもらうことにしました。

みなさんに伝えたいこと。起票は抜かりなく。そして窓口は過信しないこと。ですね。