新お坊さんの智恵袋

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おじさんの俳句〜初秋 090904

月初に、おじさんが、俳句をもって、おてらにお見えになります。
「あ、そっか、もう9月だっけ!」
あわただしくすごしていると、おじさんが来て暦の変わり目を知るような感じですね。
 
お盆というば、夏ですが、8月盆ですと、立秋を過ぎていますから、秋の季語になるのですね。お盆のおかざりにある、きゅうりとなす。
「きゅうりの馬に乗って少しでも速く来ていただき、なすの牛に乗って、ゆっくりお帰りいただく」と解釈していますが、地域によって、この逆もあります。
 なんと、おじさんの家では、茄子もきゅうりも馬。しかも俳句の季語になっているというのです。新しい発見でした。
 
お若い頃、井の頭線が、まだ京王線でなく小田急の傍系会社だった戦中に入社しました。おじさんに「電鉄に行け」と後押ししたのは、広済寺の子弟だった林 弘道さんでした。林さんは戦争に行き、帰らぬ人となられました。元気だったら、広済寺の18代目の住職だったかもしれません。おじさんは、その後、徴兵されて鉄道関係の部署に入り、長岡で終戦を迎えたそうです。玉音放送は、ノイズでほとんど聞こえないが、なにか大変なことが起きたと感じたそうです。いま、95歳です。