新お坊さんの智恵袋

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受験世代

 師走になりまして、お檀家さんがお参りに見えると、子どもさんやお孫さんが、
「もう、来年は受験なんです」
と耳にすることが多くなりました。
「お坊さんのときはどうだったんですか?」
 
 もう、20年以上も前のことですが、わたしにもそんな頃がありました。当時は、旺文社のラジオ講座なんていうのもあり、有名な予備校の先生だと、録音して、なんどもきいたり、学校の先生より、ずっとおもしろいし、わかりやすいので楽しかったのを覚えています。ながら勉強はしなかったほうです。深夜のラジオはきいていました。
 よくきいたのが、NHK FMのサウンドストリート坂本龍一さんのDJはよく聴いていました。当時の私は、漠然と坂本龍一さんとその周辺に集まるようなおとなを目指していたのかもしれません。こどもながらに、かっこよく思えたのでしょう。
 なんと、NHKサウンドストリートのCD版を出すのだとか。当時のNHKでは、番組を録音して残さなかったのでリスナーのエアチェック(?わかるかな?いまの若い子には?)だけが頼みだそうです。私のもっているテープも売れるのでしょうか?でも、放送の録音は個人的に楽しむから録音していいものだったはず。それをまた、リスナーから、NHKが譲り受けて、商品化する。タダというわけにもいかないだろうから、どうなるのでしょう。
 85年くらいに、FM横浜ができたと思います。J-WAVEは88年開局です。パソコンは、白黒画面で、プログラムを入れないと動かないし、まだ高価でとても手に届くものではありませんでした。ルポというワープロをバイト代を貯めて、当時のお金で5万円で買いました。五文字しかディスプレイに表示できなくて、全体を見るときは、打ち出しをしなくてはならないものでした。でも、ローマ字入力した、ひらがなが、多少の制約はあるけれど、漢字に変わるのがうれしかったのです。
 バスカードが出始めて、運賃がデジタルになったのも、その頃。オレンジカードやテレホンカードも、その頃。子どもが多くて、校舎がなくて新設校がどんどんできたのも、その頃。まだまだ、祖父母のどちらかが健在で、なにかというと、戦争時代の話が食卓にのぼって、なんとなくでも、戦後をひきずっていた・・・そんなころ、受験世代でした。